はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

自民党NFTチームのホワイトペーパーが部会で承認、NFTを「Web3の起爆剤」と定義

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

デジタル経済圏の新たなフロンティア

自民党の「NFT政策検討プロジェクトチーム」が作成を進めていた「NFTホワイトペーパー」案が30日、部会で承認され、公開が行われた。

同党のNFTチームは、平将明衆議院議員が座長を務める。平議員は2月、暗号資産(仮想通貨)・ブロックチェーン、およびNFT(非代替性トークン)をはじめとする「Web3.0」について関係大臣に質問を行い、大きな反響を呼んだ人物だ。

関連:「NFTを国の成長戦略に」自民党デジタル社会推進本部・平将明議員インタビュー

今回公開されたホワイトペーパーでは、Web3.0(分散型ウェブ)を「デジタル経済圏の新たなフロンティア」と定義。その起爆剤がNFT(非代替性トークン)であると位置づけている。

Web3.0とは

現状の中央集権体制のウェブをWeb2.0と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。ウェブ3.0(Web3.0)は、Web1.0およびWeb2.0に続く、ウェブサイトおよびインターネットの潮流、特徴および構造を表している概念。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。

▶️仮想通貨用語集

Web3担当大臣の設置を提言

ホワイトペーパーは、Web3.0時代のイノベーションを牽引するために、新しい資本主義の成長戦略の柱として、NFTビジネスを推進する姿勢が必要と説明。社会基盤やルールを直ちに整備することなどを提唱している。

具体的には、Web3.0を担当する大臣の設置や、省庁横断型の相談窓口の設置などが求められている。また、NFTの二次流通から得られた収益還元のルール整備や、エスクローサービスにおける仮想通貨の管理を、一定の条件の下で許容する方針などが示された。

現在、問題となっている、無許諾でのNFTの発行・販売に関しては、安全確保のための仕組みを政府としても後押しするべきと明言。なお、ホワイトペーパーはメタバースにも言及しており、日本の事業者がデファクトスタンダードを確立できるよう、政府がイニシアチブを発揮すべきとしている。過剰とも言える規制面や税制面の影響で世界的に遅れをとっており、実際に有望スタートアップ企業の海外流出が相次いでいることも念頭にあるものと見られる。

NFTとは

NFTとは、「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ゲームや音楽、アート作品、各種証明書など幅広く技術が活用されている。

▶️仮想通貨用語集

トークン課税問題に言及

ホワイトペーパーは、ブロックチェーン自体にも言及。自社発行の保有トークンに対する時価評価課税問題については、税制の改正や取り扱いの見直しを行うべきとの見解が記載されている。

現在、法人が期末まで仮想通貨を保有していた場合、期末時(事業年度終了時)の時価が取得時の価格より高いと、評価益が計上され所得に加えられる。このシステムは、仮想通貨企業が海外に流出する一因と見られており、2月には、日本発ブリックブロックチェーン「Astar Network(ASTR)」の渡辺創太CEOが、問題を提起していた。

また、現在の個人による仮想通貨取引が雑所得として扱われ、最大55%の所得税が課される点も改善が必要とされている。ホワイトペーパーでは、上場株式等の取引と同様に、20%の税率による申告分離課税の対象とすることも含め、検討を行うべきとされている。

その他には、仮想通貨を新規に発行する際の審査を緩和することなどが提案されている。

関連:自民党の藤末健三議員、財政金融委員会でNFTについて質疑 経産省から前向きな回答も

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/20 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、投資会社創設者によるETH1万ドル到達予測やXRPの最高値更新など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン1800万円目前で揉み合い、米規制緩和進展が下値支え|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)対円相場が1800万円を窺う展開。史上最高値更新後の高値揉み合いが続く中、米下院でのジーニアス法案可決など規制緩和の進展が相場を支援。トランプ政権の仮想通貨政策レポート公表を22日に控え、戦略的ビットコイン備蓄の具体策にも注目。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|トランプ大統領による米初の仮想通貨包括規制法署名に高い関心
今週は、ビットコインの価格予想、古参ビットコイン大口保有者の動向、トランプ大統領による米初の仮想通貨包括規制法への署名に関する記事が最も関心を集めた。
07/19 土曜日
13:50
トランプ一族関連のWLFI、4.5億円分のイーサリアムを追加購入 総額370億円超に
ワールド・リバティ・フィナンシャルが861ETHを新規購入し、総保有量は70,143ETHに到達。仮想通貨法案可決が追い風に。
13:20
ジャック・ドーシーのブロック社、S&P500指数に追加へ
ジャック・ドーシー率いるブロック社がS&P 500指数に追加される。株価は時間外取引で10%以上上昇した。同社は米国製の新ビットコインマイニングチップを年内発売予定だ。
11:30
ピーター・ティール支援の仮想通貨取引所ブリッシュがIPO申請=CNBC
元NYSE社長トム・ファーレイ率いるブリッシュが証券取引委員会にIPOを申請。コインデスク買収実績を持つ同社の上場計画と業界動向を報告。
11:02
著名アナリストが分析、「ビットコインからイーサリアムへ資金移動、アルトシーズンの兆し」
ウィリー・ウー氏らがアルトシーズン開始を予測。仮想通貨ビットコインからイーサリアムへの資金ローテーションが本格化し、アルトコイン市場の上昇環境が形成。
10:05
JBA、暗号資産アンケート 分離課税20%導入の場合84%が投資増額意向
日本ブロックチェーン協会が暗号資産税制アンケート結果を公表した。保有者の84%が分離課税20%で投資増額すると回答した。また、10人に1人以上が暗号資産を保有などの結果も出た。
08:50
仮想通貨全面高の一週間、米下院クリプトウィーク振り返りと今後の見通し|仮想NISHI
今週の仮想通貨市場は、米下院で開催された「仮想通貨週間」において、ビットコインが史上最高値となる12万ドルを超える展開となった。アルトコイン市場においても大幅な上昇が見られた。
08:30
リップル発行のRLUSD、ブルーチップから最高評価獲得
独立の格付け機関ブルーチップがリップルのRLUSDステーブルコインにA評価を付与。BNYメロンでの準備金管理と堅牢なコンプライアンス体制などが評価された。
07:30
「米SECはトークン化の規制例外措置を検討中」アトキンス委員長
米SECのアトキンス委員長が、SECは証券のトークン化における規制の例外措置を検討していると明かした。RWAのトークン化は仮想通貨・ブロックチェーン領域で大きなトレンドになっている。
07:00
「保有していれば国家債務削減できたか」ブルガリア政府が2018年に手放した21万ビットコインの現在価値
ブルガリア政府が2018年に売却した21万3500BTCの仮想通貨ビットコインの現在価値は250億ドル超。同国債務の約8割に相当する巨額損失として話題に。
06:20
米上場ビットデジタル、イーサリアム保有量12万ETHに拡大
米ナスダック上場のビットデジタル社が18日、6730万ドルの資金調達で19683ETHの仮想通貨イーサリアムを追加購入。総保有量は120,306ETHで、時価4.24億ドルに拡大。
05:40
トランプ大統領がステーブルコイン法案に署名、米初の仮想通貨包括規制法が成立
トランプ大統領が19日、ステーブルコイン規制枠組みを定めるGENIUS法案に署名し米初の仮想通貨包括規制法が成立。2500億ドル規模のステーブルコイン市場に明確な規制導入。
07/18 金曜日
17:36
JBA、仮想通貨の税制改正「5項目」提言 申告分離課税20%など
日本ブロックチェーン協会が7月18日、暗号資産の税制改正要望書を政府に提出。最大55%の総合課税から20%分離課税への移行、損失繰越控除、暗号資産同士の交換非課税など5項目を要望。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧