大和証券がメタバース活用、月面空間で社内交流図る

大和証券のメタバース活用

大和証券は5日、仮想空間「メタバース」上で社員とその家族が交流できるイベントを開始した。

このイベントは創業120周年を記念した取り組みの一環で、大和証券グループの社員とその家族、OBなど約3万人が参加可能。9月11日まで開催される。

同社広報部によると、コロナ禍でなかなか集まることができない社員に「仮想空間で交流してほしい」との想いで企画された。

メタバースとは、インターネット上に構築された、多人数参加型の3次元仮想現実世界のこと。アバターを使い、様々な楽しみ方ができる。

月面を模した大和証券のメタバース(仮想空間)には、社員が交流できる酒場が設置され、チャットを介して他の参加者とメッセージを交換したり、同社の歴史を振り返るクイズを楽しんだりできる。また、芸能人によるお笑いライブなどのイベントも催される。

2023年春入社の内定者も参加可能で、社員と交流できるという。

関連:次世代の仮想空間サービス「メタバース」とは|ブロックチェーンとの関係も解説

日本企業による導入事例

日本企業などによるメタバースの活用例は日々増加しており、4月には日産自動車が「VRChat」内に、クロスオーバーEV(電気自動車)「アリア」を題材にしたワールド「日産アリアとめぐる環境ツアー」を公開したことで注目を集めた。

関連:日産やトヨタ、展示場などでメタバース(仮想空間)の活用進む

5月には国内住宅業界で初めて、大和ハウスが「メタバース住宅展示場」をオープン。仮想空間上にリアルに構築された住宅を、様々な視点で見ることができるようにした。

今月6日には、ファストフードチェーン「モスバーガー」を展開する株式会社モスフードサービスがメタバース「VRChat」内に仮想店舗「モスバーガー ON THE MOON(オン ザ ムーン)」を設置したことを発表した。

関連:モスバーガー、メタバース上の月面空間にバーチャル店舗オープンへ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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