ビットコイン反発も予断を許さない重要ライン目前、ドミナンス推移を意識でアルトコインに変化が起こるか

ビットコイン急反発も重要ライン目前
BTC価格は月初から続いた大幅下落が昨日時点で一服、ショートカバーを巻き込むなどして大幅反発を見せた。反発の勢いが下落率に対して未だ弱い現状は、再度サポートライン突き抜けが起こり得る状況ではあると言え、予断を許さない状況が続いていると言える。
ドミナンスとは
仮想通貨市場全体におけるビットコインの支配率(優位指数)のこと。2017年以降のアルトコイン隆盛に伴い、ドミナンスは急降下している。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

仮想通貨市場は10日、月初から続くいた大幅下落が昨日時点でやや落ち着きを取り戻し、ショートカバーを巻き込むなどして大幅反発しました。ただし、依然として下目線の投資家が多いことで上値は重く、やや反落しています。

ビットコイン重要ラインは割らず

昨日の仮想通貨市況でも説明したように、現在に至るまでの価格推移から再度掲載いたします。

7月末まで:ビットコインETF期待上げ(BTC:強、アルト:弱)

7月27日:ウィンクルボス兄弟のETF非承認(ETFに陰り)

8月1日:OTC市場(大口系)の急拡大が明らかに(BTCが下落開始)

8月3日:アルトコイン市場の時価総額が年初来安値更新(アルトの継続した下落を受け)

8月8日朝:ビットコインETFの可否判断を延長(ビットコイン暴落)

8月8日夜:仮想通貨全体の時価総額2018年最安値を更新(底値抜けで下落継続)

出典:仮想通貨市況

8日の暴落相場から一夜、9日のビットコイン価格推移は、注目されていた68万5000円のサポートラインで下落が止まり、復調傾向に移行しました。

出典:TradingView

CoinMarketCapのデータにて、値反発後のビットコイン出来高が、下落した8日から30%ほど上昇傾向にあり、このサポートラインを境に買いの動きが盛んになった可能性が考えられます。

68万5000円を抜けると、64万4000円が次点の注目ラインではあったものの、この価格が年初来安値であることを考えると、ここで値反発があったことは、ビットコインの価格崩落を防げたという点で、評価でき、市場も安堵していることは間違い無いでしょう。

逆に言えば、反発の勢いが下落率に対して未だ弱い現状は、再度サポートライン突き抜けが起こり得る状況ではあると言え、予断を許さない状況が続いていると言えます。

ドミナンスは50%目前

また価格以外にもビットコインドミナンスの推移が再度動きを見せ始めています。

出典:CoinMarketCap

ドミナンスは、仮想通貨市場の中で、各通貨の時価総額の割合(市場占有率)をパーセンテージで示したものになります。

ウィンクルボス兄弟のビットコインETF非承認あたりから、ETF承認の勢いに陰りが見え、ビットコイン価格に勢いがなくなったことで、直近1.5週間ほど停滞していらビットコインドミナンスは、今回の値反発を受け再度上昇、ついに重要指標とされる50%まで1%を切る49.26%を記録しました。

海外の著名チャーティスト、クリプトヨーダ(@CryptoYoda1338)氏も、50%近くまで上昇中のビットコインドミナンスに注目しており、仮想通貨市場における過去のサイクルから、近い将来のBTCドミナンスの急降下と、それに比例したアルトコインへの資金流入を示唆しています。

ビットコインドミナンス50%は、意識される可能性は高いと考えられますが、市場全体が下落傾向にある中での50%到達は、あまり喜ばしい状況ではありません。

過去の例では、ビットコインの強い値動きに比例する形で上昇したドミナンスが、アルトコインに流れ込むことで、市場規模の小さいアルトコインの価格に大きな影響を及ぼすといった状況であるといえます。

しかし、ビットコインETFの期待感から、市場内資金を吸い上げる形で上昇していたビットコイン(アルトドレイン)が行われていたことは事実であり、下落こそしたものの、この状況下での50%到達ラインが、どの様に影響が出るのか、今後の注目点であるといえるでしょう。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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