FTX JP、仮想通貨や法定通貨残高など「顧客資産」の管理状況を報告
顧客資産はSAFU
国内暗号資産(仮想通貨)取引所FTX Japanは14日、顧客資産の管理状況を報告した。
同社は顧客資産について、金融庁の定める厳格なルールおよび日本法に準拠した分別管理を行い、預かり資産以上の額を「コールドウォレット」上で管理していることを発表している。
コールドウォレットとは、インターネット環境から物理的に切り離したセキュリティレベルの高いウォレットのこと。
FTX Japanは14種類の銘柄を提供していたが、全ての銘柄において、顧客預かり資産を上回る量をコールドウォレットで保管していたことを報告した。(11月11日時点)
また、法定通貨(日本円と米ドル)の残高も、顧客の預入資産を上回る約2億円7,800万円を管理。こちらも分別管理を実施している。
日本円の出金等については、「システムの復旧状況等に応じて随時案内する」とした。
金融庁(関東財務局)は10日、FTX Japanに業務停止命令を発出。22年11月10日~12月9日の期間、交換業に関する業務や利用者から財産を受け入れる業務を停止するよう命じた。
18年1月に発生したコインチェックの大規模ハッキング事件を受け、20年4月に施行された「改正資金決済法」により、金融庁や自主規制団体による暗号資産交換業者に対する規制や資産保全の監督は一段と強まっていた。
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親会社が破産申請
FTX Japanの運営会社であるFTX Japan Holding株式会社は、先週11日までに債務超過に陥り、米連邦破産法11条に則り破産申請を行った「FTX Trading Limited」の子会社。FTXグループには、日本法人であるFTX Japan Holdingも含まれる。
自社発行トークンを担保にした多額の融資や顧客資産を不正利用していた疑いのある親会社のグローバル版FTXとは異なり、FTX Japanでは日本法を遵守した顧客資産の分別管理が実施されていたが、出金停止措置などを余儀なくされたことで、国内の利用者にも広範な影響を及ぼした。
執筆時点では、破産申請におけるFTX Japanへの具体的な影響は明らかにされていない。
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FTX騒動の経緯など、詳細は以下で確認できる。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します