仮想通貨資産運用ファンドが投資信託の運用額を開示:イーサリアムは4位、リップルは6位
- 人気仮想通貨を発表
- 米資産運用ファンド「グレースケール」は、56%の機関投資家を中心とした投資信託における、各通貨の資産運用額を開示した。日本の一般投資家とは異なる銘柄に資金が集まっていることが明らかに。
15億ドル(約1700億円)の投資資金を運用する、米国大手デジタル通貨ベンチャーGrayscale Investmentsは、仮想通貨の資産運用を行う投資信託の中で、どの通貨がクライアントから人気が高いかを明らかにしました。
Grayscale Investmentsは、大手仮想通貨メディアCoindeskと並び、ニューヨーク市に本社を置くデジタル通貨を主な投資事業とするDigital Currency Groupの子会社です。
15億ドルに及ぶポートフォリオの中にも、ビットコイン(BTC)の資産運用額は約13億ドルを占めていることが判明。そのほかの仮想通貨に関しても、運用額を初公開しています。
BTCに次ぐ通貨は、直近で大手取引所Coinbaseへ上場したETC(イーサリアムクラシック)となり、9,000万ドルの資金が集まっています。そのほか公開された順位は、以下の通りです。
- 1位:ビットコイン(BTC) 13億ドル
- 2位:イーサリアムクラシック(ETC) 9,000万ドル
- 3位:ジーキャッシュ(ZEC) 2400万ドル
- 4位:イーサリアム(ETH) 1800万ドル
- 5位:ビットコインキャッシュ(BCH) 1000万ドル
- 6位:リップル(XRP) 500万ドル
- 7位:ライトコイン(LTC) 50万ドル
この内、約56%の投資資金は、莫大な資本力を有する機関投資家によるアセットで、平均投資額は848,000ドル。
プロのトレーダー(適格投資家)が20%、退職金、年金口座が16%を占めています。
なお、2018年6月に初公開したレポート内では、ビットコイン価格の弱気トレンドと相反するように、同社製品への投資のペースは加速度的に高まり、投資金額は、6ヶ月で約2億5,000万ドル(280億円)という、同社創設以来最大の資金流入額になったと報告していました。
- 適格投資家とは
- 適格投資家とは、日本では、金融商品取引法第2条3項1号で「有価証券に対する投資に係る専門的知識および経験を有する者として内閣府令で定める者」と規定されており、米国証券取引委員会によって登録されていない企業への投資も認められている。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します