15日朝の金融市場短観|FOMC利上げ減速もパウエル議長タカ派維持
12/15(木)朝の相場動向(前日比)
- NYダウ:33,921ドル -0.5%
- ナスダック:11,154ドル -0.9%
- 日経平均:28,156円 +0.7%
- 米ドル指数:103.5 -0.3%
- 米国債10年:年利回り3.4% -0.8%
- 原油先物:77.3ドル +2.6%
- 金先物:1,819ドル -0.3%
- ビットコイン:17,823ドル +0.4%
- イーサリアム:1,311ドル -0.7%
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今日のニューヨークダウはFOMCの利上げ結果とパウエル議長の会見を受けて反落。13日インフレ減速を示すCPIを受けて市場は全面高だったが、ほぼ折り込まれていた0.5%の利上げ緩和の結果で事実売りとなった格好で、一喜一憂の動きが続く。アップル-1.7%、アマゾン-1.3%、メタ+1.1%、テスラ-2.8%、チャーター-15.9%、コインベース+3.8%、ペイパル-1.4%。
今回のFOMCは市場の緩和期待に反するタカ派な印象と見られている。15日早朝発表の米FOMC政策金利は+0.5%。13日の米消費者物価指数(CPI)を受けて、市場はターミナルレート(最終着地点)の予想を5%以下に引き下げたが、FOMCの金利見通しはそれよりも高く、23年に5.00%〜5.25%が示唆されている。最終着地点に到達まで来年も利上げは続くと想定される。
また、FOMCは今回の声明で「委員会はインフレ率を時間とともに2%に戻すべく十分に抑制的な金融政策スタンスを実現するためには、継続的な誘導目標レンジ引き上げが適切になると見込む」と発表した。
- 利上げ幅:今回0.5% 前回0.75%
- 政策金利:今回4.25%〜4.50% 前回3.75%〜4.00%
パウエル議長は今日の会見でタカ派な姿勢維持を見せた。「10月と1月のインフレ率は月次では上昇ペースが歓迎すべき鈍化を示したが、現状に甘んじている余裕はない」、「まだ十分に景気抑制的な政策スタンスではないというのが、われわれが今日下した判断だ」などと発言。なお、「利上げのスピードはもはや重要ではない」とも言及した。
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景気後退の懸念について
米FRB(連邦準備制度)は2023年の失業率予想を3回連続で上方修正する見込みがある。12月2日に発表された米雇用統計では失業率が3.7%と前回と変わらずに歴史的な低水準にあった。
しかし、来年も労働市場を減速させてインフレ率を引き下げるための利上げ継続が想定されており、米経済のリセッション(景気後退)入りへの警戒感は強まりつつある。ブルームバーグによると、FRBのスタッフエコノミストらは景気後退入りの確率は「ほぼ五分五分」と先月警告を発した。また、パウエル議長は今回の会見で「米国経済は昨年に比べ大幅に減速してきた」、「物価の安定なくして堅調な労働市場は維持できない」と景気減速の状況に言及した。
一方、ゴールドマン・サックスはウォール街の同業他社と比べると米経済に対する見通しは楽観的で、今後12カ月間に景気後退が起こる可能性は35%から40%だとした。なお、米経済が景気後退に陥れば、FRBは2023年末に利下げに踏み切るとの予想も出ている。
仮想通貨・ブロックチェーン関連株(前日比/前週比)
- コインベース・グローバル|40.2ドル(+3.8%/-0.1%)
- ロビンフッド|9ドル(-2.7%/-2.4%)
- ペイパル|72.6ドル(-1.4%/-1.3 %)
ペイパル(PayPal)は15日、仮想通貨取引の利便性を高めるために、ConsenSysと提携しDeFiウォレットMetaMaskでイーサリアム(ETH)の売買に対応することを発表した。
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