ソフトバンク:仮想通貨マイニング業界最大手BitmainへのIPO投資報道を否定か
- ソフトバンク社がBitmain社への投資を否定
- Bitmain社が香港証券取引所へのIPOを計画しており、プレIPOでは150億ドルを調達したことが中国メディアQQNewsによって報道された。同報道機関はソフトバンクが資金調達に関わったと報道したが、Cointelegraphの取材によると同社はBitmain社への出資を否定している。
- Bitmain社の推定時価総額
- Bitmain社はIPOを行うにあたって自社資産の情報開示を行い、保有していた仮想通貨を大量に売却した額のキャッシュを得たことを明らかにしている。また、QQNewsは同社が上場した場合、その時価総額は3兆ドルに相当するだろうと推定する。
ソフトバンク社がBitmain社への投資を否定
8月上旬、仮想通貨マイニング業界最大手であるBitmain社が香港証券取引所へのIPOを計画しており、それに先立ち行われたプレIPOでは150億ドルを調達したことが中国メディアQQNewsによって報道されました。
QQNewsの報道によると、主な資金調達先としてソフトバンク社、さらに中国のIT企業であるテンセント社の2社が出資に関わったとされていました。
日本ではソフトバンク社は携帯電話通信会社としての側面が強いですが、同社は投資会社としての側面を持ち、Uber、Alibaba、Sprintといった世界的なIT企業の主要株主として10兆円の株式資本を保有しています。
また、同社はBitmain社と同様にASICチップの製造・開発を行なっているNvidia社にも巨額投資を行なっていることも明らかにされています。
有望なベンチャー企業への投資に余念がない同社によるマイニング最大手Bitmain社への関与報道は、日本のみならず世界の金融関係者の注目を集めました。
しかし、Cointelegraphがソフトバンク社に問い合わせた情報によると、ソフトバンク社の関係者は
ソフトバンクグループ、およびソフトバンク・ヴィジョン・ファンド(ソフトバンク社のもつ投資ファンド)は今回の件に一切関与していません。
と述べ、同社のプレIPO参加を否定しました。
また、テンセント社のプレICO関与についても、未だ情報が明らかにされておらず真実は不透明なままです。
Bitmain社の推定時価総額
Bitmain社はIPOを行うにあたって自社資産の情報開示を行い、保有していたビットコイン、ビットコインキャッシュの大部分を売却したことを明らかにしました。
また、Bitmain社のCEOであるJihan Wu氏は8月上旬、香港証券取引所へのIPOを成功させるための計画について言及しました。
QQNewsは同社が上場した場合、その時価総額は3兆ドルに相当するだろうと予測しています。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します