ビットコイン急落で「売られ過ぎの目安」RSI30%を下回る|仮想通貨相場
- ビットコイン再度70万円を割る急落
- ビットコイン相場は21日、日本時間7時に急落、仮想通貨市場は全面安に。またビットコインが再度70万円を割る急落を見せたことで、RSIが1時間足で24.81%と、売られ過ぎを示す30%を下回りました。
ビットコインが再度70万円を割る急落
ビットコイン相場は21日、日本時間7時に急落し、再度70万円を割りました。
出来高の推移は、bitFlyerの時間足で確認すると、平均150-300BTCで基本的に推移しているBTC取引高が、7時帯では1000BTC越えと約3倍まで跳ね上がっていることが確認できます。
また、この急落により、心理的状況を表すテクニカル指標となるRSIが1時間足で24.81%と、売られ過ぎを示す30%を下回りました。
特に現在のビットコイン相場は、レンジ相場での推移が見られており、オシリエータ系のRSIは、逆張りを狙う指標として重要視され、方向性確認という観点から、ここで値反発が起きるか注目が集まります。
RSIとは
投資家の心理状況を表す為に考案されたテクニカル指標。このRSIの数字が高いと「買われ過ぎ」、低いと「売られ過ぎ」となり、相場の強弱を教えてくれるテクニカル指標で、株式の世界では一般的には70%以上だと買われ過ぎ、30%以下になると売られ過ぎと言われている。
出来高の回復が急務
昨日時点で連日価格上昇をしていたXRPも、ビットコイン値動きに影響され反落し、35円を再度割り込んでいます。
XRPは、直近の上昇率が高かったことから、依然として週間比では時価総額上位通貨の中ではトップとなる16.4%高を維持しているものの、XRP出来高は好調相場が続いた18日からおおよそ半減と、長期的に続いた下落相場の出来高水準に戻りつつあることが懸念点に挙げられます。
出来高シェアでは、本日9時時点で、日本の取引所bitbankが16.24%とシェア1位になったことで、XRP/JPYの日本円建て通貨ペアが最も取引されており、注目度の高さが伺えます。
なお、価格高騰を維持するための出来高に伴う価格上昇は、現在の仮想通貨相場に置いて、最重要視されるほどの課題となっており、ビットコインも昨年末(12月31日)と本日を比較すると約4分の1まで減少しており、問題が浮き彫りとなっています。
上記の画像は、COinMarketCapが提供するデータで、2017年12月31日(左)と2018年8月21日(右)を比較したものです。
あくまでも仮想通貨相場が最盛期にあった昨年末の1点と本日を比較したデータであるため、平均値とは異なる可能性はありますが、この比較を見ると、昨年末から人気を博すXRPとBCHは、XRPが2ドルを付けていた昨年末から、出来高が約95%減、ビットコインキャッシュ(BCH)は約71%減と、下落と共に出来高が減少しているのに対し、時価総額2位のイーサリアムは約53%減と下落相場の中でも、ビットコインより低い出来高の減少率に収まっている結果となりました。
なお、年末はXRPの人気が急騰、イーサリアムを抜きXRPが2位につけるなど、世界で最も注目されていた仮想通貨ということもあり、出来高が急騰している背景がありますが、今後の上昇したときの相場を支えるためには、出来高の増加は重要な条件であると考えられるでしょう。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します