イーサリアムのステーキング引き出し機能、開発用テストネットを新たにローンチ

引き出し機能のテスト

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)は11日、ステーキングしたイーサリアムの引き出し機能をテストできるdevnet(開発用ネットワーク)のバージョン2をローンチした。

12日に開催された会議によると、問題があるブロックがいくつか生成された以外は稼働は順調。翌週には、さらに使用範囲を拡大したバージョンをリリースすると説明している。

ステーキングとは

一定量の仮想通貨を所定の期間預け入れること。ネットワークの運営に貢献することで報酬が得られる。

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devnetのバージョン1は昨年11月にリリース。その際、このdevnetは引き出しに特化したもので、次期アップグレード「Shanghai(上海)」で実装される他の機能は搭載していないと説明されている。

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現在、イーサリアムのネットワークではステーキングは可能だが、出金はまだできない。Shanghaiではこの出金機能を実装するため、今はテストを継続している。

出金機能については、より負荷をかけたテストを行う「シャドーフォーク(Shadow Fork)」も初めて12日に実施。このテストも参加者を広げ、数週間後にはメインネット環境で行う予定だとした。

Shanghaiの実施について

現時点で、Shanghaiの実施は2023年3月が目標。イーサリアムの公式ウェブサイトには23年6月までに実施予定と記載されている。今月開催されたコア開発者のミーティングでは、Shanghaiの公開テストネットの立ち上げ目標時期を2月上旬に設定することを再確認した。

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本記事執筆時点でステーキングされているイーサリアムの数量は1,590万ETH超。出金機能の実装はイーサリアムの売り圧につながると懸念する声も上がっているが、出金は段階的に行われる仕組みになっており、一度に全てのバリデータが出金できるわけではないという。

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また、出金機能が実施されれば、新たなステーキング参加者を呼び込めるようになるといった声も上がっている。

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