パリの「バーガーキング」、仮想通貨決済が可能なモバイル充電サービスを導入
パリのバーガーキング、Instpowerを設置
パリの「バーガーキング」が、暗号資産(仮想通貨) 決済を受け入れる電子機器充電端末「Instpower」を店舗に設置したことが27日に明らかになった。
2018年にシンガポールで設立されたInstpowerは、モバイル充電メーカーのAnkerとSunwodaとの提携により、スマホやパソコン、電子タバコ等向けに充電機を提供している。
2019年にInstpowerは、両替サービスAlchemy Payとの提携により仮想通貨決済への対応を開始。2021年にAlchemy Payが大手仮想通貨取引所バイナンスと提携したことで、InstpowerでBinance Payの支払いが可能になった経緯がある。
バーガーキングでは、一般的に国や地域ごとにフランチャイズ契約が行われている。これまで各国のバーガーキングは、個別に仮想通貨に関連する取り組みを発表してきた。21年11月には米バーガーキングが、投資アプリのロビンフッドと提携し、顧客に仮想通貨を配布するキャンペーンを発表していた。
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Instpowerと仮想通貨
現在、Instpowerは世界13カ国、14,000以上のホテル、レストラン、バー、空港など旅行者がよく使う場所に設置されている。これまで主にアジアで普及してきたが、このほど欧州展開を強めている。
Instpowerの欧州代理店Flash DevelopmentのYann Phu CEOは以下のように述べている。
パリのバーガーキングとのコラボレーションにより、欧州での事業展開が次の段階に進んだ。Alchemy Payが、Binance Payを介した仮想通貨決済を支援するため、欧州の人々に最先端の決済オプションを提供できる。
Alchemy Payは、Visa、Mastercard、Apple Pay、Google Pay、地域のモバイルウォレット及び銀行送金を含む、173カ国での支払いをサポート。50以上の法定通貨の出金に対応している。
Binance Payは、2021年2月までは友人や家族に仮想通貨を送ったり、受け取ることができるP2P形式の取引機能だけを提供していたが、2021年3月より、小売店での決済機能を組み込んだ。Binance Payを導入した世界の小売店で、利用手数料を必要とせずに、仮想通貨決済が可能になっている。
22年6月には、英国のトラベルプラットフォームSplyt(スプリット)との提携により、配車やフードデリバリーなど様々なサービスの対価を仮想通貨で支払えるようになっていた。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します