BNBチェーンNFT市場Tabiが14億円を調達、アニモカブランズが主導
Tabiが14億円を調達
BNBチェーンに注目したNFT(非代替性トークン)マーケットプレイスであるTabiは、大手Web3企業Animoca Brandsが主導するエンジェルラウンドで約14億円(1,000万ドル)の資金調達を果たしたと29日に発表した。
今回のエンジェルラウンドに参加した投資家には、最大手仮想通貨取引所バイナンスの投資部門であるBinance Labsのほか、Draper Dragon、Hashkey Capitalといった大手企業や、Dragonfly CapitalのBo Feng、サウジアラビアのRiyad AD、Mask NetworkのSuji Yanといったエンジェル投資家が含まれている。
新たに調達した資金は、Tabiのローンチパッドやゲームエコシステムの開発、さらにはオンチェーンアイデンティティプロトコルの構築に使われる予定だ。
Tabiは、NFT市場がまだ成長途中であるという認識を持ち、現在のコレクタブルやプロフィール画像(PFPs)の枠を超え、ゲーム、金融、芸術、メンバーシップなどの領域に広がるビジョンを追及する意向を示している。
Web3アプリケーションが広く受け入れられるためには、ゲームやメンバーシップなど、さまざまな分野への関心が増えることが予想される。Tabiの提供する価値は、NFTの普及ニーズに応えることにあり、NFT資産の創出、取引、活用の推進に向けて全力を注いでいる。
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Tabiとは
Tabiはマーケットプレイス、ローンチパッド、オンチェーンアイデンティティプロトコルという3つの主要な機能を持ち、近日中にもβ版としてリリースされる予定だ。
BNBチェーンを基盤とするため、高速なトランザクションとコスト効率の良いNFT取引を可能にする。また、NFTプロジェクトのローンチを支援するため、、ローンチパッドでは、NFTの発行や販売、マーケティング、コミュニケーションなどを補完する。
暗号資産プロジェクトがトークンセールやトークンの公開販売を行うためのプラットフォームやサービスのこと。最も成功を収めるバイナンスローンチパッドのIEO(Initial Exchange Offering)は、上場したトークンが高騰することも珍しくない。
オンチェーンアイデンティティプロトコルにより、Tabiのユーザーはブロックチェーン上で行う各アクションを経験値として蓄積し、将来的には特典や報酬として引き換えられることになる。このような仕組みは、NFTを集めることや取引することがユーザーにとってより有益な経験となる可能性を秘めている。
また、Tabiは自身をコミュニティ主導のプロジェクトとして強調しており、その報酬プランを5月29日からスタートさせている。友人を招待したり、大手オンライン掲示板Redditのアカウントを同期したりといったいくつかのタスクを達成することで、ユーザーはNFTで報酬を得ることができる。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します