FTXが顧客請求サイトを公開、今夜米6月CPI結果発表|12日朝の重要速報まとめ
12日朝の重要速報まとめ
日本時間朝方までの仮想通貨関連注目ニュースをまとめている。
コインベース株価高騰(注目度:★★★★☆)
本日のコインベース株価は前日比9.78%高で、一時は+16%高騰していた。現物型ビットコインETFにおける監視共有協定の締結が決まったことが好感された。
Cboeは、Invesco Galaxy Bitcoin ETF、VanEck Bitcoin Trust、WisdomTree Bitcoin Trust、Wise Origin Bitcoin Trust、ARK 21Shares Bitcoin ETFの5つの現物型ビットコインETFの申請で、コインベースとの監視共有協定の契約締結に至った。6月申請時にはコインベースと提携する予定はすでに言及されていたが、確実になった格好だ。
FTX 顧客請求ポータルを公開(注目度:★★★★☆)
昨年破綻したFTXは、顧客請求ポータルを開設した。同サイトによると、影響を受けていた顧客は自分の口座情報にアクセスし、同社の連邦破産法第11章(チャプター11)の破産手続きに含まれる申し立てを行うことができる。現在サイトはトラフィックなどの影響で一時的に停止しているようだ。
メディアや有識者などが上げたスクリーンショットによると、顧客請求のプロセスには口座所有者の認証や、KYC、残高の確認および債権者としての請求などが含まれている。
なお、このポータルは、FTX.com、FTX.us、Blockfolio、FTX EU、FTX JP、Liquidの顧客に対応しているようだ。
FTXのプラットフォームトークンFTTはこのニュースを受けて一時急騰していた。
Vanguard ビットコインマイニング株大量保有(注目度:★★★★☆)
米大手資産運用会社バンガード・グループはビットコインマイニング株の保有量を増やし、投資総額が5.6億ドルに達した。
今週月曜日の書類によると、バンガードはマラソンデジタル(MARA)株の保有量を約60%、ライオットブロックチェーン(RIOT)の株を約18%増やしたという。現在、バンガードによるマラソンデジタル株の保有量は1,750万株で、ライオットの方は1,790万株になっているという。
バンガード・グループは7.2兆ドル相当の資産を運用する大手で、昨年は仮想通貨の長期投資について「弱気」としたが、高まる来年のビットコイン半減期への期待や相次ぐビットコインETFの申請などの影響を受けて強気に転じただろう。
マイクロソフト Axelarと提携(注目度:★★★☆☆)
米マイクロソフトとAxelarは、ブロックチェーンの相互運用性ソリューションを提供するためにパートナーシップを締結した。
アクセラー(Axelar)はクロスチェーン・コミュニケーションに特化したブロックチェーンで、コスモス(ATOM)SDKを基盤に開発されている。
今回の提携の一環として、Axelarのブロックチェーン相互運用ソリューションは、マイクロソフトのAzureクラウドマーケットプレイスを通じてマイクロソフトの顧客に提供。Azureは、開発者が異なるブロックチェーン上のアプリを統合できるようにする「AxelarのGeneral Message Passing」というクロスチェーンソフトウェアスタックを提供するという。
また、マイクロソフトの690億ドル規模のアクティビジョン・ブリザード買収案に青信号が出た。米連邦地裁は11日に買収差し止めを求めた米連邦取引委員会の訴えを棄却した。買収については今月18日を完了期限としている。
アクティビジョン・ブリザードの株価は前日比10%上昇した。
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今週以降の主要経済指標一覧 (注目度:★★★★☆)
米6月消費者物価指数(CPI)の予測については以下通り。なお、市場は今月のFOMCでの利上げ再開を確実視しているようだ。
- CPI(前月比):前回+0.1% 予想+0.3%
- CPI(前年比):前回+4.0% 予想+3.1%
- コア(前月比):前回+0.4% 予想+0.3%
- コア(前年比):前回+5.3% 予想+5.0%
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