ソラナにイーサリアム互換性を付与する「Neon EVM」正式リリース NEONトークンCoinlist上場
Neon EVMが公式リリース
「Neon EVM」が公式にリリースされ、ソラナがイーサリアム仮想マシン(EVM)との互換性を獲得したことが17日に明らかになった。これにより、ソラナはEVMのプロダクトや利用者が増加し、ネットワーク効果が強化される可能性があると見込まれている。
また、この一環としてNeonのネイティブトークンNEONが、海外の仮想通貨取引所Coinlistにて取り扱いを開始したと発表された。NEONの発行量は10億で、ソラナのトークン規格SPL(Solana Program Libraryで作成された。ネットワークのトランザクション処理とNeon DAOのガバナンス投票に使用される。
Neon EVMは、ソラナのプラットフォーム上でイーサリアムアプリケーションの開発を可能にするコンピューティング環境だ。これにより、イーサリアムの分散型アプリ(dApps)がソラナネットワークで稼働し、その低コストと高速なトランザクション処理、そして並列トランザクションの実行機能を最大限に活用できるようになる。
Neon EVMは、ソラナへの移行を促進するためのツールを完全に提供するとともに、イーサリアム上のdAppsをソラナの高性能な環境で動作させることを可能にする。この進展について、Neon Foundationのディレクター、Marina Guryeva氏は以下のように述べた。
Neon EVMがソラナメインネット上で稼働することに非常に興奮している。本番環境でのテストを繰り返し、実際のデータに基づく結果を公表する。
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ソラナとイーサリアムのギャップ
ソラナは、AWS(Amazon Web Services)やFacebook等で使われる開発言語「Rust」の採用により、多くの開発者を引き付けてきた。しかし、イーサリアムの主流なプログラミング言語「Solidity」を使った開発リソースや人材を直接活用することは難しかった。
Neon EVMにより、イーサリアムエコシステムの開発者にとって、高速な処理速度(TPS)と低コスト(ガス代)を特長とするソラナへのプロダクト展開が可能となった。また、ユーザーは人気の仮想通貨ウォレットMetaMask(メタマスク)を通じて、ソラナ上のEVMベースのdAppsを利用することが可能となる。イーサリアムの現行TPSは10~15に対し、ソラナは3,971TPSと大幅に高速だ。
2021年11月、Neon Labsは約44.8億円(4000万ドル:当時)の資金調達を発表し、Jump Capitalが主導し、Solana Capital、Three Arrows Capitalなどが参加した。2022年12月12日には、Neon EVM(β版)がソラナのメインネットに導入され、ソラナ上の初のEVMとなると発表した。
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