ビットメイン、ファイルコイン(FIL)向けのマイニングマシン発売
ファイルコインのマイニングマシンをリリース
暗号資産(仮想通貨)マイニング機器大手ビットメインは20日、初めてファイルコイン(FIL)向けのマイニングマシンを発売すると発表した。21日発売で、1台あたり約545万円(38,888ドル)となる。
このマシンのハッシュレート(採掘速度)は1秒間あたり、4,300テラハッシュである。テラハッシュとは1秒間に1兆回計算できる能力のことだ。
さらに、ユーザーは購入してすぐに、ビットメインと連携したマイニングプールAntpoolにマシンを接続して、報酬を得ることができるようになる。
ビットメインは、購入者にオプションでステーキングサービスも提供。月額0.5%という低い手数料で、ファイルコインのステーキングサービスを利用することが可能だ。
マイニングプールとは
各マイナーのハッシュパワーを集め、協力してマイニングを行うために作られた組織的なサーバーのこと。規模が重要なマイニングビジネスで優位に立つために、複数のマイナーが協力してマイニングを行う仕組み。マイニングの貢献度に応じて報酬が支払われる。
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SECはFILを有価証券と判断
ビットメインは米国にも多くの顧客基盤を有しているが、米証券取引委員会(SEC)が、ファイルコインを有価証券とみなしていることが5月に判明したところだ。
ビットメインは、こうした中あえてファイルコイン向けマイニングマシンを新規発売したことになる。
ファイルコインは2014年に立ち上げられたブロックチェーンだ。分散型ストレージのネットワークで、ストレージの使用料支払いやブロックチェーン報酬、ガバナンスなどに利用されている。
SECの判断については、仮想通貨運用会社グレースケールの発表により明らかになった。グレースケールによると、同社がファイルコイン投資信託の登録申請を行っていたところ、SECが、ファイルコインは有価証券であるとして申請取り下げを求めてきたという。
関連:米SEC、ファイルコイン(FIL)を有価証券と判断 グレースケールが公表
ファイルコイン財団の反論
なお、ファイルコイン財団はSECの見解に異議を唱えている。ファイルコインのブロックチェーンネットワークは、「ファイルを保存するための分散型ピアツーピア・ネットワーク」であり、FILトークンは証券ではないとコメントした。
さらに、分散性を強調して次のように続けている。
過去約10年間、世界中の何千人もの人々がファイルコインのオープンソース・プロジェクトに貢献し、分散型で効率的かつ堅牢な基盤を構築してきた。
貢献者には、ネットワーク上に構築されている数百の組織やチーム、数千のストレージ・プロバイダー、約13,000人のGithubコントリビューターが含まれている。
なお、SECはリップル社の仮想通貨XRPについても未登録有価証券であるとみなして、訴訟を起こしている。
この裁判で米地方裁判所の判事は13日、「XRP自体は証券ではない」とリップル社にも有利な判決をくだしたところだ。
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