RWA分野で5%年間利回り提供の米ドルステーブルコイン「USDM」、Mountain Protocolがローンチ 資金調達の実施も発表

新たな米ドルステーブルコイン

暗号資産(仮想通貨)ステーブルコインの発行・運営を行う企業「Mountain Protocol」は11日、米ドルステーブルコイン「USDM」をローンチしたことを発表した。

USDMはイーサリアム(ETH)のトークン規格「ERC-20」で発行され、裏付け資産は短期の米国債。米ドルと1:1の割合で償還でき、保有者に金利を提供することが大きな特徴だ。同社は、現在の年間利回り(APY)は5%であると説明している。(米2年債利回り=4.99%)

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Mountain Protocolは、バミューダの金融監督当局「Bermuda Monetary Authority(BMA)」から事業ライセンスを得ている企業。創設は2023年で、企業としてのビジョンは「ステーブルコイン保有者が、規制下にある安全で質の高いプロダクトから、リスク・フリー・レートを得られるようにすること」である。

リスク・フリー・レートとは

理論的にリスクがゼロか、極めて低い資産から得ることができる利回りを指す。一般的には、預金や国債などの利回りのことをいう。

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USDMは、様々なDeFi(分散型金融)プラットフォームで利用することも可能。ステーブルコインとしての機能には、リキッドステーキングプロトコルのLidoと同様の「リベース」の仕組みを導入しており、1日ずつ報酬が残高に反映される仕組みだ。

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なお、USDMは米ドルステーブルコインではあるが、米証券法が定める規制を満たしていないため、米国在住の投資家は利用できないとした。

Mountain Protocolは、米国債には5%超の金利を提供するものがあるが、米国外から米国債の金融商品にアクセスするには複数の障壁があったと、USDMを開発した背景を説明している。

資金調達を発表

Mountain ProtocolはUSDMのローンチと同時に、資金調達を行なったことも発表した。

金額は公表していないが、「Castle Island Ventures」のNic Carter氏がリード投資家を務め、コインベース・ベンチャーズらが出資している。

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Mountain ProtocolのMartin Carrica CEOは「The Block」に対し、調達額は規制が理由で非公開にしていると説明した。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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