みずほ銀行とAstar Networkが連携、熊本県の球磨焼酎ブランド向上プロジェクトで NFTとメタバースを活用

自治体DX事業にNFT・メタバースを活用

株式会社みずほ銀行は27日、熊本県における「NFT・メタバースを活用した球磨焼酎のブランド力向上」を目指す実証事業の計画を発表した。

「球磨(くま)焼酎」は、日本に4つしかない産地呼称が認められた本格焼酎のブランドのひとつであり、500年の歴史を誇る日本有数の米焼酎として知られる。

みずほ銀行は実証事業計画において、Startale Labsの日本法人、株式会社Startale Labs Japanらと連携する。NFTの発行やメタバース内でのイベント実施を予定しており、日本発のレイヤー1パブリックブロックチェーンであるAstar Networkを活用する。

みずほ銀行は、これまで100以上の自治体DX事業に関与しており、今回は熊本県が公募した「令和5年度web3等先端技術を活用したDX実証事業」に採択された。熊本県産の伝統的なお酒、球磨焼酎のブランド認知の拡大や、関係人口の増加を目指す。

具体的な取り組みでは、球磨焼酎やweb3技術に関心のある人々に「ベースNFT」を発行し、その後継続的に関与する参加者に「パーツNFT」が配布される。

「ベースNFT」と「パーツNFT」を両方保有する者には、球磨焼酎の特典が含まれる「真NFT」が交付される計画。

出典:みずほ銀行

また、熊本県主催のメタバースイベントも計画されており、新しいファン層の開拓や関係人口の創出を目指す。

Astar Networkの創設者であり、Startale Labsの代表取締役CEOである渡辺創太氏は27日、「みずほ銀行と連携しながらNFTを用いた地方創生の取り組みをスタートします。マスアダプションを目指して気づいたらAstar使ってたみたいな体験を目指してステークホルダーの皆さんと頑張ります!」とX(旧ツイッター)でコメントした。

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情報出典元:みずほ銀行

みずほ銀行は、この実証事業およびイベントの企画・告知において、統括指揮を執る。一方、Startale Labs Japanは、ブロックチェーンやNFT導入において総合的な技術支援を担う。NFTの発行は熊本県が行い、保有者向けの特典付与などでみずほ銀行とベンチャーキャピタルの株式会社WiLの合弁会社Blue Labが管理する。

また、Astar Network上でメタバース空間COSMIZEを展開するNew World Lab Pte. Ltdは、トヨタ自動車株式会社やソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社を含む、20近くのプロジェクトで実績を有している。

渡辺氏は先日、イーサリアムのレイヤー2(L2)ソリューション「Astar zkEVM Powered by Polygon」を発表。従来のAstar Networkとの関係性を説明し、イーサリアムエコシステムへの参入を通じて、「Astar」ブランドのさらなる発展を目指すと述べた。

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