コインベースCEO、英首相が開催するグローバルサミットに参加
スナク首相開催のグローバルサミット
米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは27日、ブライアン・アームストロングCEOが英国のグローバル・インベストメント・サミットに参加すると発表した。
このサミットは英国のリシ・スナク首相が、大手金融機関やテクノロジー企業など業界の世界的なCEOの200名を対象にして、年に2回開催する大々的なイベントである。
コインベースは、このイベントに招待を受けた「唯一の純粋なデジタル資産プラットフォーム」であることを誇りに思うと述べた。コインベースは次のように続けている。
今回のグループは、人類の進歩を促進する上でのイノベーションの役割について議論するために招集された。
ブロックチェーン技術と仮想通貨は、世界経済に変革の可能性をもたらす新しいフロンティア技術の一群の一つである。
仮想通貨やWeb3を支持するスナク首相
英国では昨年10月に仮想通貨に肯定的なリシ・スナク氏が首相に就任しており、関連規制の整備も進んでいるところだ。
スナク首相は、財務大臣に在任していた際、英国を仮想通貨テクノロジーのハブ(中心地)にすることを掲げ、「税制における競争力強化」などの政策を提案していた。
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2月には省庁再編が行われ、内閣改造の一環で「科学・イノベーション・テクノロジー省」が誕生している。メタバース(仮想空間)やWeb3の戦略も推進していく計画だと伝えられている。
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Web3とは
現状の中央集権体制のウェブをWeb2と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。
▶️仮想通貨用語集
規制のあり方について意見
コインベースは、英国政府が過去1年半ほどにわたって業界が歓迎すべき規制を策定してきたと強調した。このことで英国で成長し、英国での事業に投資を続ける自信が出来たとも続けている。
コインベースは、規制のあり方について次のように意見を述べた。
新しいテクノロジーや産業を規制することが簡単ではないことを私たちは理解している。そこで規制当局は、新しい製品やサービスによってもたらされる実際のリスクに焦点を当てた新ルールを作成するのではなく、既存ルールを過度に拡張しようとする誘惑に駆られることがある。
新技術に対する間違ったルールが施行されてしまうと、信頼性のある企業についても、顧客への有益な新製品の提供が不必要に妨げられてしまう。
コインベースは、米国で証券取引委員会(SEC)と裁判で争っているところだが、SECが明確なガイドラインを示さずに恣意的に取り締まりを行っていると批判してきた。コインベースはSECの提訴却下を求めているが、これに関する口頭弁論は2024年1月に予定されている。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します