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米コインベース、対SEC訴訟で反論を再び提出

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

証券の定義めぐりSECに反論

米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは24日、米証券取引委員会(SEC)と争っている裁判で新たな申立書をニューヨークの地方裁判所に提出した。SECは権限を不適切に拡大しようとしていると述べている。

コインベースのポール・グレワル最高法務責任者は、今回の申立書の要点について、次のように説明した。

SECは、買い手が価値の上昇を期待して購入するものはすべて投資契約であり、したがって証券であると主張しており、そうすることで権限を過大に拡大しようとしている。

グレワル氏は、こうした社会経済にとって重要な問題を取り扱う場合には議会の承認が必要になるとも示唆した。

申立内容

コインベースは「投資契約」の有無をめぐり、申立書で次のように述べている。

投資契約は、当該事業の将来の収入や利益、または資産に関する契約上の権利を購入者に与えるものだ。そうしたことが、証券を単なる投資ではなく証券と定義するものである。

しかし、SECは、(コインベースにおける)単純な資産取引により、事業会社(コインベース)に関する継続的な契約上の義務が発生するとは主張できていない。また、この先主張することもできないだろう。

また、SECが「投資家が利益を期待して資本を提供する」ような取り決めはすべて「投資契約」であるとしていることに対しても異議を唱えた。SECは投資家が事業の財政に関する利益を有していない場合でも「投資契約」とみなせるとしているが、これは過去の判例とも食い違うと指摘している。

SECは、株や債券などの証券取引を監督する政府機関だ。コインベースは、SECが証券と証券ではないものを区別する明確な原則を示していないと述べた。

そのために潜在的にはあらゆる投資活動を「証券」だとみなして、その管轄権限を際限なく伸ばしてしまえる可能性があるという趣旨で論じる格好だ。

ステーキングサービスの証券性も否定

コインベースは、ステーキングサービスなどの有価証券性についても否定し、次のように申し立てた。

SECは、コインベースがウォレットを通じて有価証券を「仲介(ブローカー)」し、ステーキングサービスで有価証券を「提供」しているというが、この主張に法律的な根拠はない。

SECはそうして仲介され証券とみなされるトークンを特定していない。また、自己管理型ウォレットのソフトウェアが、ブローカーの機能を果たしていることを示していない。

ステーキングに関しては、これに関連するアウトソーシングサービスは顧客による出資を受けておらず、コインベースが経営努力を行うものでもない。そのため、証券法は当てはまらない。

SECの主張

今回のコインベースの申立書は、SECが3日に提出していた申立内容に対する反論である。

SECはその中で、一部の仮想通貨はハウイーテストの幅広い解釈を当てはめれば有価証券とみなせると主張していた。

また、コインベースが、何かを投資契約とみなすには「事業の利益、収入、または資産に対する契約上の権利」などが必要だと主張していることにも反論。ハウイーテストはそうした要件を課していないとも述べていた。

関連:米SECがコインベースの主張却下を裁判所に要請 有価証券めぐる訴訟で

ハウィーテストとは

ハウィーテストとは、米国で特定の取引が「投資契約」という証券取引の定義の一つに該当するかどうかを判定するテスト。1946年のHowey社訴訟事件の際に裁判所が「投資契約」の判断基準として定めた。

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