「DOGE-1」月探査プロジェクト、SpaceXロケットで実現へ一歩前進

月探査ミッション「DOGE-1」の進展

暗号資産(仮想通貨)ドージコイン(DOGE)で資金を集めた月探査ミッション「DOGE-1」が、SpaceXロケットでの打ち上げに向けて進展を遂げた。

このプロジェクトは、ジオメトリック・エナジー・コーポレーション(GEC)社によって運営されており、米国の電気通信情報局(NTIA)から重要な規制認可を得たことが29日に明らかになった。

この承認は、連邦通信委員会(FCC)のライセンス取得に向けた一歩となる。GEC社のサミュエル・リードCEOによれば、今後FCCから「X-Band」周波数と「S-Band」周波数の使用許可を得る必要がある。これらの周波数は、それぞれレーダーや宇宙通信、商業通信衛星などに使用される。

DOGE-1ミッションは、40kgのキューブサット(小型の人工衛星)を月に送ることを目的としている。この衛星は、月面に関するデータを収集し、地球に送信する。また、この小型スクリーンには広告や画像、ロゴを表示する予定だ。

この衛星は、SpaceX社のファルコン9ロケットを用いて打ち上げられる予定である。

ジオメトリック・エナジー・コーポレーションは2021年5月にこのプロジェクトを発表し、SpaceXの創業者イーロン・マスクもTwitter(現X)でその計画を認めた。現在、DOGE-1の打ち上げは2024年1月を目指している。

関連:米Astrobotic、ドージコイン(DOGE)をロケットで月へ飛ばす計画

Astrobotic社はDOGEレプリカを月に送る

一方、米Astrobotic社は、金メッキを施したDOGEのレプリカを月に送る別のプロジェクトを進行中である。このDOGEは、「ムーンボックス」と呼ばれる専用容器に入れられ、ユナイテッド・ローンチ・アライアンス社の新型ロケット「バルカン・ケンタウロス」によって12月23日に打ち上げられる予定だ。

Astrobotic社は、月面着陸船や探査機を通じて、政府や企業、非営利団体などの荷物を月に運んでいる。DOGE以外にも、NASAの「商業用月面ペイロードサービス」に関連する21種類の観測機器や実験装置なども月に送られる予定だ。

仮想通貨市場においては、価格が急上昇することを指して「To the Moon」という表現が古くから使われている。ドージコインを使ったこの月探査プロジェクトは、DOGEの可能性と野心の象徴として捉えられている。

関連:仮想通貨市場の全体時価総額「1兆ドル」の大台回復、イーロンマスクTwitter買収関連の思惑でドージコイン大幅高

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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