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仮想通貨市場の全体時価総額「1兆ドル」の大台回復、イーロンマスクTwitter買収関連の思惑でドージコイン大幅高

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

26日の米NY株式市場では、ダウは前日比2ドル(0.01%)高と横ばいで取引を終えた。

金融引き締めペースの緩和観測などから前日までに3営業日連続の大幅反発していたこともあり上昇を一服、利益確定売りに押された。

米主要企業の決算では、マイクロソフトやアルファベットなどが振るわず、ハイテク株比率の高いナスダックは前日比2%以上下落。大引け後に決算発表したメタ(旧フェイスブック)は、大幅な減収減益が嫌気され、時間外取引で急落した。

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仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比2.1%高の20,735ドルに。

BTC/USD日足

第1関門の20,500ドル(①)のレジスタンスラインをブレイクして続伸した。21,700ドル付近の一目均衡表の雲上のほか、9月高値の22,600ドルや8月高値22,500ドル(②)を超えることができれば、トレンド転換に向けた兆候となり得る。

Kevin Svenson(@KevinSvenson_)氏が指摘するように、米長期金利やドル指数の下落が確認されれば、リスク資産の下押し圧力が緩和され、大規模なラリーをもたらす可能性があるとの見方もある。

一方、欧米諸国のインフレは高止まりし続けており、金融引き締めフェーズは翌年以降も続く見通しだ。ウクライナ情勢や台湾情勢といった地政学リスクも依然燻る。相場の底入れについては、金融市場関係者を中心に慎重論も根強い。

CoinGeckoのデータによれば、暗号資産(仮想通貨)の市場規模を示す全体時価総額は「1兆ドル(150兆円)」の大台を回復した。27日時点で1.04兆ドルとなった。ただ、天井圏にあった前年比で見ると-59.55%と大幅減少している。

1兆ドルの内、ビットコインの占める時価総額は約4000億ドルだ。市場占有率を示すBTCドミナンスは38.12%、ETHは18.0%で推移する。

アルトコイン市場

個別銘柄では、ドージコイン(DOGE)が前日比16.5%と大幅高に。ドージコインをモチーフにしたミームコイン、Shiba Inu(SHIB)は前日比6.5%上昇した。

一度頓挫したイーロン・マスク氏によるツイッター社の買収交渉が最終局面に突入したとの観測を受け、同氏の支持するドージコインに思惑買いが集まったものと見られる。買収額は440億ドル(6.4兆円)相当に及ぶ。

今年5月、最初の買収交渉時に米SEC(証券取引委員会)へ提出された書類によれば、暗号資産(仮想通貨)領域への積極投資を行う米VC大手のセコイア・キャピタルや最大手仮想通貨取引所運営のバイナンスも多額の出資者として名を連ねる。

業界最大手SNSの買収に伴う私物化懸念払拭のほか、自己資金負担を軽減する狙いがあるとされる。

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オンチェーンデータ分析

長い間休眠状態にあった2頭のイーサリアムクジラ(大口投資家)のアドレスが、2,200万ドル以上の資金を空のウォレットに動かしたことが観測された。

奇しくも資金移動のタイミングは、イーサリアム(ETH)が前日比14%上昇したタイミングと一致するという。

また、Whale Alertのデータによると、28万ドル(4000万円)相当のイーサリアムを保有するウォレットも、およそ7年の月日を経て動き出した。

オンチェーン分析企業Santimentによると、100万ドル(1億5000万円)以上のETH残高を保有する132個の大口アドレスが、大型アップグレードThe Merge(ザ・マージ)前後の9月11日以降、計44億8000万ドル相当を蓄積した。

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