CoinPostで今最も読まれています

米Astrobotic、ドージコイン(DOGE)をロケットで月へ飛ばす計画 打ち上げ予定は23年12月23日

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ドージコイン搭載ロケット発射へ

暗号資産(仮想通貨)ドージコイン公式アカウントは16日、宇宙関連事業を行う米企業Astroboticとの計画で、ロケットに搭載した実物のドージコイン(DOGE)を月へ向かって打ち上げることを発表した。

Astroboticは、月面探査車の開発など手掛けており、月面ミッションに適した一連の技術とシステムを開発し、宇宙探査セクターで地位を確立した企業だ。同社の月面着陸船や月面探査機は、企業や政府、非営利団体など様々な組織や個人に代わって月に荷物を送り届ける。

実物のドージコインは、金メッキなどを施した暗号資産のレプリカが使用されるものと見られる。

ドージコインは専用容器「ムーンボックス」に格納された上、ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(United Launch Alliance, ULA)社の開発した新型ロケット“バルカン・ケンタウロス”に搭載され、12月23日に打ち上げられる予定だ。

ULA社は、世界最新鋭のステルス戦闘機F-22やF-35の開発を行うロッキード・マーティン社と最大手航空機開発会社ボーイング社の合弁事業で、高い技術力を誇る。

今回、DOGEを月に送るためのプロジェクトの資金調達は、2015年にドージコインコミュニティによって集められたものを原資にしているという。

暗号資産(仮想通貨)市場では古くから、月まで届きそうな勢いで高騰することを「To the Moon」と呼ぶことがある。

今年3月には、仮想通貨データ分析企業LunarCrushが、62BTC(時価3.5億円相当)のビットコイン(秘密鍵を刻印した月面探査車)を、イーロン・マスク氏がCEOを務めるSpaceXのロケットで月に送る計画を発表した。

関連月に2億円相当の「ビットコイン宝箱」を送る計画 月面探査車に秘密鍵搭載へ

今回の発表を受けて、ドージコインは一時10%高の12.95円に到達した。

ドージコインは柴犬をモチーフにした仮想通貨で、当初はジョークとして作られたミームコインであるが、Redditなどのサイトで急速に人気を獲得しチップ通貨として使われ始めたほか、近年では米テスラの創業者であるイーロン・マスク氏の支持などを背景に、投機的な需要が急速に高まった。

ミームコインとは

インターネット上のジョークから誕生した仮想通貨、代表例はドージコイン(DOGE)。一般的な仮想通貨はそのユースケースや開発状況が重視されて価格変動する傾向がある。一方、ミームコインはその話題性が中心となり、ユースケースがなかったり、後から構築されるケースがある。

▶️仮想通貨用語集

2021年の強気相場ではドージコインから派生した“犬系”プロジェクトも軒並み急騰し、23年10月には国内暗号資産(仮想通貨)取引所ビットトレードにドージコイン(DOGE)とシバイヌトークン(SHIB)が上場を果たした。

関連:DOGEコミュニティイベント「Doge Day」、11月2日に千葉県で初開催へ

宇宙事業と暗号資産

以前より、大手仮想通貨取引所BitMEXもビットコイン(BTC)をAstroboticのロケットに載せる準備を進めてきた。また、Bitcoin Magazineは、最初にマイニングされたビットコインのブロック「ジェネシス・ブロック」のコピーをロケットに託す計画があるとされる。

なお、イーロン・マスク氏率いる企業SpaceXのロケットも、仮想通貨関連のプロジェクトに関わっている。

2021年にはカナダの企業ジオメトリック・エナジー・コーポレーションらがSpaceXと提携して小型衛星「DOGE-1」を月面に届ける計画を発表した。このプロジェクトに関する資金の決済はドージコインで行われるとしている。

「DOGE-1」を搭載したロケットは、2024年1月の打ち上げを予定している。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
10/12 土曜日
08:55
リップル共同創設者、XRPでハリス氏の支援団体に寄付
リップル社の共同創設者ラーセン氏は、仮想通貨XRPでハリス氏の支援団体に1.5億円を寄付した。同氏によるハリス氏への仮想通貨での寄付で記録されているものは今回が初めてとされている。
10/11 金曜日
13:44
仮想通貨DEX大手Uniswap、独自のイーサリアムL2「Unichain」を発表 
DEX大手Uniswapは1、新たなイーサリアムL2ソリューション「Unichain」の立ち上げを発表した。Unichainは低コストで高速なトランザクションと分散化を推進し、クロスチェーン相互運用性を高める。
12:55
米CPI発表などでビットコイン下落、クジラは過去半年間BTC買い占め
仮想通貨市場で米政府によるビットコイン対象清算の可能性が懸念され、市場参加者の間で警戒感が高まっている。昨夜発表のCPIはBTCの価格を一旦押し下げた。
11:35
ブロックチェーンで牛を追跡するCattleProof、米農務省から公式認定取得
家畜のデジタルID管理を行うCattleProofが、ブロックチェーンを活用したもので初めて米農務省のプロセス検証プログラム認定を取得。トレーサビリティ向上へ。
10:00
メタプラネットが10億円分ビットコイン追加購入、今週二度目
仮想通貨オンチェーン追跡ツールのArkham Intelligenceはメタプラネットの保有特設ページを公開。マイクロストラテジーやブラックロック、米政府のアドレスのように、ビットコイン保有数のリアルタイムトラッキングが可能となった。
09:45
ビットコインを公式通貨とする未承認国家「リベルランド」、トロンのサン氏を首相代行に指名
自称国家リベルランドが、トロン創設者ジャスティン・サン氏を首相代行に指名。仮想通貨とブロックチェーンに重点を置きビットコインを公式通貨としている。
08:55
マウントゴックス、弁済期限を25年10月末まで1年延長
マウントゴックスは弁済期限を25年10月末まで1年延長すると公表。仮想通貨ビットコインの売り圧軽減につながる可能性があるとの声が上がっている。
08:15
ドバイ仮想通貨規制当局、7つの無許可事業体に罰金と停止命令
ドバイの仮想資産規制当局(VARA)は、必要なライセンスを取得せずに営業し、マーケティング規制に違反した7つの事業体に対して罰金を科し、業務停止命令を出したと発表した。
08:00
トランプ氏の仮想通貨プロジェクト「WLF」、2200億円の評価額で445億円調達へ
米国のドナルド・トランプ前大統領と息子たちが関与する仮想通貨DeFiプロジェクト「ワールド・リバティ・ファイナンシャル(WLF)」が、来週からトークンの初期販売を開始する計画が明らかになった。
07:30
リップル社、米SECを交差上訴へ
リップル社が仮想通貨XRPを巡る裁判で米SECを交差上訴へ。もう争点は残されていないことを明確にすると同社の最高法務責任者が述べている。
06:35
リップル、Ripple Custody拡充
米リップルは10月10日、銀行やフィンテック企業向けの仮想通貨カストディサービス「Ripple Custody」の機能を大幅に拡充したと発表した。
06:15
米SEC、カンバーランドを仮想通貨取引の「無登録ディーラー」として告発
米証券取引委員会は10月10日、仮想通貨取引会社カンバーランドDRWに対し、無登録のディーラーとして3,000億円以上の仮想通貨産取引を行ったとして訴訟を提起した。
10/10 木曜日
15:00
ステーブルコイン需要、ラテンアメリカで急増=Chainalysis
チェイナリシスの最新レポートによると、ラテンアメリカでステーブルコインの需要が急増している。同地域においてステーブルコインは、自国通貨の価値下落への対策として、重要な金融ツールとなっている。
14:05
イーサリアム創設者ヴィタリック氏、ノーベル経済学賞候補に値する? 著名経済学者が評価
著名経済学者コーエン氏とタバロック氏が対談。イーサリアム共同創設者ヴィタリック氏がノーベル経済学賞に値すると評価。ビットコイン創設者サトシ・ナカモトについても言及。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア