ビットコイン高値圏をキープ、続伸のソラナ(SOL)は年初来騰落率10倍に迫る
マクロ経済と金融市場
米国株式市場は休場。
東京株式市場では、前場は前日比17円安と小幅な値動き。年末が近づくにつれ薄商いとなっている。
仮想通貨市況
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比0.2%安の1BTC=43,491ドルに。
暗号資産(仮想通貨)高騰の背景にあるのが、FRB(米連邦準備制度)の早期利下げ期待や長期的なビットコイン上昇の大きな原動力となる可能性が期待される「ビットコイン現物ETF(上場投資信託)」をめぐる承認思惑であり、これらの期待感は日増しに高まっている。
米SEC(証券取引委員会)は、ARKと21シェアーズによる共同提案について、1月10日までに最終判断を下す必要を迫られており、市場からの関心を一身に集める。
さらに、グレイスケールが提案するビットコインファンドGBTCのETF転換についても1月25日までに決定される見込みだ。Deribitのデリバティブ取引所のデータは、23年10月以降、機関投資家の活動が活発化していることを如実に示している。
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Coinsharesの調査責任者であるJames Butterfill氏は、11週ぶりの純流出となった前々週とは打って変わり、前週は仮想通貨ファンドへの資金流入が再び増加したことを強調した。
投資商品別では、1億300万ドルの内ビットコイン(BTC)が全体の85%を占め、イーサリアム(ETH)は790万ドルの流入に。ソラナ(SOL)、カルダノ(ADA)、XRP、チェーンリンク(LINK)への流入総額は2100万ドルに達するなどアルトコインへの関心も強まりつつある。
地域別の流入額では、全体の40%強でドイツがトップに立ったのは興味深いデータと言えそうだ。2番手以降はカナダ、米国、スイスと続いた。
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アルトコイン市場
時価総額4位のソラナ(SOL)が、前日比7.9%高の119ドルまで続伸。年初来騰落率は+954%となりテンバガー目前に。
高騰したJITOの事例などエコシステムのエアドロップ期待も相場を後押しした結果、DeFiプロトコルへの預け入れ総額を示す「Total Value Locked(TVL)」は過去3週間で6億5400万ドルから12億8000万ドルまで急増している。
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足元の過熱感から1SOL=140ドル水準の上値抵抗線における売り圧力も想定されるが、上方ブレイクすると200ドルの節目や21年11月に記録した1SOL=260ドルの過去最高値が意識されることになる。利益確定売りをこなしながら騰勢を保ってきたが、週足RSIは80を超えるなど過熱感を警戒する向きも強い。
先物市場のFunding Rate(資金調達率)でみると、昨年11月に発生した“FTXショック”の影響を色濃く受けて暴落してマイナス乖離が膨らんだものの、その後鮮やかに復活を遂げ、現在は一転してFRのプラス乖離が進むなど過熱感が台頭している。
また、ソラナ基盤の自動マーケットメーカー(AMM)および流動性プロバイダー「Raydium」のネイティブトークンであるRAYも前日比9.5%高と続伸。年初来騰落率はSOLを上回る+1,059%に達した。
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