米下院議員ら、SECに説明求める ビットコイン現物ETFフェイク投稿で

ゲンスラー委員長に説明要求

米下院金融サービス委員会の共和党議員グループは10日、米証券取引委員会(SEC)のゲイリー・ゲンスラー委員長に書簡を送った。

書簡に名前を連ねたのはパトリック・マクヘンリー議員、ビル・ホイジンガ議員、フレンチ・ヒル議員、アン・ワグナー議員の4名である。

ビットコイン(BTC)現物ETFが本当に承認される前日に、SECのXアカウントがハッキングされ、ETF承認について虚偽のツイートが投稿された件について説明を求める内容だ。

SECは、SIMスワップという手口により不正アクセスされたと発表している。「二要素認証」を有効にしていなかったとされ、セキュリティ対策の甘さに批判も出ていた。

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なお、SECは日本時間11日、ビットコイン(BTC)現物ETFを正式承認。現在は長期的な資金流入や仮想通貨市場の認知度向上も期待されているところだ。

投資家はETFを利用することで、秘密鍵の管理などビットコインを直接保有することにともなう複雑性を回避しながら、その価値に投資することが可能になる。

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ビットコインETFとは

ビットコインを投資対象に含んだ上場投資信託(Exchange Traded Fund)のこと。投資信託とは、投資家から集めたお金を1つの資金としてまとめ、株式や債券などに投資して運用される金融商品。運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みになっている。投資信託の中でもETFは証券取引所に上場しているため、株式と同様に売買ができる。

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「民間と同様に規則守るべき」

マクヘンリー議員らは、SECアカウントが虚偽の投稿を行い、それが虚偽と判明するまでの15分間で、ビットコイン価格が急上昇したことを指摘し、次のように続けた。

Xの調査によると、SECのアカウントは2要素認証を有効にしておらず、身元不明の何者かがSECアカウントに関連付けられた電話番号をコントロールできた。

この失敗は容認できないものであり、SEC自体が民間業界に求めているセキュリティ標準をクリアできなかったのは憂慮すべきことだ。

議員らは、SECが、重大なサイバーセキュリティ関連事象が発生した場合、4営業日以内に関連情報を開示することを企業に義務付ける規則を採用していることに言及。SECも、この規則を守るべきだとしている。

さらに、金融サービス委員会が、下院規則によりSECの活動を監督する権限を持っていることも根拠に挙げた。1月17日までに、今回のアカウント乗っ取りについて発生の経緯や、再発防止策を説明するよう求めている。

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