はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

SECアカウント侵害の背後にSIMスワップ攻撃か、ビットコインETFフェイク発表で Xサポート見解

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米SECの公式ツイッターアカウントが侵害される

Xのセキュリティセンターは10日、米国証券取引委員会(SEC)の公式ツイッターアカウントが、SIMスワップという手法により不正アクセスされたことを確認した。

また、SECは「二要素認証」を有効にしていなかったと指摘しており、セキュリティ対策の甘さに批判も出ている。

侵害は当社のシステムが破られた結果ではなく、不明な人物が@SECGovのアカウントに関連する電話番号を操作した結果だ。

この事件は、SECのセキュリティ対策に対する疑念を招いている。また、共和党の上院議員J.D.バンスとトム・ティリス議員はSECに対し、誤った投稿について、「世界の資本市場の規制を担う機関がこのような重大な誤りを犯すことは許容できない」と説明を求めた

SIMスワップ攻撃は、攻撃者が被害者の携帯電話番号を不正に取得し、新しいSIMカードに紐付ける詐欺手法である。二要素認証が設定されていないXアカウントは、この攻撃に対して脆弱になる。

日本時間10日の朝6時10分頃、SECの公式ツイッターアカウントからビットコインETFの承認が発表されたが、この投稿はフェイクであることが判明した。この発表により、ビットコインの価格は一時的に4万8000ドル(約700万円)近くまで急上昇したが、その後4万5000ドル台まで落ち込んだ。

事件発生からわずか16分後、SECのゲーリー・ゲンスラー委員長はツイッターを通じて、「公式アカウントが不正アクセスを受け、偽の投稿が行われた」と説明し、SECはビットコインの現物ETFの上場と取引を承認していないことを強調した。

SEC広報担当者は仮想通貨メディア「The Block」に、「この偽のツイートはSECやその職員によって作成されたものではない」と述べ、不正アクセスとそれに伴う行為に関して、执法当局と協力して調査を進めていると明かした。

関連:米SECのSNSアカウントが乗っ取られ、ビットコインETF承認のフェイク発表

Coinglassのデータによると、偽の「ビットコイン現物ETF承認」発表の後の1時間で、約8,116万ドル相当(約110億円)の仮想通貨先物ポジションが強制清算され、その内ビットコインのポジションは約5,397万ドルに上った。

ETF審査期日が迫る

現在、市場では、ARKインベストと21シェアーズによるビットコイン現物ETF申請について、SECの最終承認期日が米国時間10日に迫っており、複数の申請案の同時承認に対する期待が高まっている。

出典:Bloomberg

多くのアナリストは、今回の問題がETFの審査決定に影響する可能性は低いと見ている。

米FOXビジネスのレポーター、チャールズ・ガスパリーノ氏は、「証券専門の弁護士は、偽ツイートによるビットコインの価格乱高下で、市場操作の疑惑について内部調査が必要だろうとコメントしている。とはいえ、SECがこれほどまで踏み込んだETF申請を却下したことはない」と指摘した。

なお、米メディアFoxのビジネス・レポーター、エレノア・テレット氏によると、各委員は、委任された権限で既に承認されている案件に対しても、委員会のレビューと完全な採決を要求する権利を有している。

関連:米SECゲンスラー委員長、仮想通貨投資に注意喚起 BTC現物ETF承認に期待高まる中

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/09 火曜日
12:50
『ガス先物市場』、ヴィタリックがイーサリアム手数料を安定させるアイデアを披露
仮想通貨イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏がガス代先物市場を提案した。将来の手数料をヘッジ可能にする構想であり、コミュニティ内で議論が活発化している。
11:45
米大手銀行CEO、上院議員と仮想通貨市場構造法案を協議予定 ステーブルコインの利息付与に反対表明へ=報道
バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、ウェルズ・ファーゴのCEOが9日、上院議員と会談し仮想通貨市場法案を協議する。銀行側はステーブルコインへの利息付与に反対し、仮想通貨分野での競争能力確保を求める姿勢だ。
11:23
テザーのUSDT、アブダビで「法定通貨参照トークン」認定範囲が拡大 9チェーン追加
テザーのUSDT、アブダビで法定通貨参照トークンの認定範囲を拡大。新たに9つのブロックチェーンで規制業務が可能に。USDC、USD1、RLUSDも承認済み。UAEがステーブルコイン規制拠点として台頭。
10:22
マイケル・セイラー氏、国家主導のビットコイン銀行システムを提案
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長がアブダビで、ビットコイン担保型の高利回りデジタル銀行システムを各国政府に提案。20兆〜50兆ドルの資本流入を見込むが、価格変動性への懸念も。中東の全政府系ファンドと会談を実施。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、最大約47億円規模の自社株買い実施へ
仮想通貨ハイパーリキッドの財務企業ハイパーリキッド・ストラテジーズは、最大約47億円規模の自社株買いを実施すると発表。延期や中止の可能性もあるが最大で12カ月間実施する計画である。
09:40
アルゼンチン中銀、民間銀行による仮想通貨取引の解禁を検討か=報道
ビットコイン支持のミレイ政権下で、アルゼンチン中央銀行が民間銀行による仮想通貨取引サービスの許可を検討中だと伝えられる。実現すれば普及が促進される可能性もある。
09:35
UAE初、イスラム系銀行ルヤがビットコイン投資サービスを開始
UAE拠点のイスラム銀行ルヤが8日、仮想通貨インフラプロバイダーのフューズと提携し、モバイルアプリを通じてビットコイン投資サービスを開始した。イスラム系銀行として初めて顧客にBTCの売買を可能にする。
08:15
PLUMEとJUPITERがコインベースに新規上場、機関投資家向けアクセスも提供
米コインベースが12月9日にプルームとジュピターの現物取引を開始する。RWAトークン化のプルームとソラナ系DEXアグリゲーターのジュピターが新規上場し、機関投資家向けアクセスも利用可能になる。
07:55
SECがOndoへの捜査を訴追なしで終了、トークン化証券のハードルをクリア
トークン化プラットフォームのオンド・ファイナンスが、バイデン政権下で開始されたSECの捜査が訴追なしで終了したと発表した。トークン化証券が米国資本市場の中核となる時期が到来したと同社は期待。
07:15
仮想通貨投資商品、先週は1110億円超の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体の先週の資金フローは約1,116億円の純流入だったと報告。ビットコイン、XRP、チェーンリンクの投資商品の需要が高かった。
07:02
ビットコイン担保をデリバティブ市場で使用、米CFTCがトークン化パイロットプログラムを開始
米CFTCがビットコイン、イーサリアム、USDCなどのデジタル資産をデリバティブ市場で担保として使用するパイロットプログラムを開始した。トークン化担保に関する新たなガイダンスも発行している。
06:25
ストラテジーが約1500億円でビットコイン押し目買い、7月以来の規模に
マイケル・セイラー率いるストラテジーが先週約10億ドルで10624BTCを追加購入した。7月以来の大口購入となった。
06:02
リップルの780億円資金調達、異例の年10%リターン保証で株式売却 投資家ヘッジに応じて=報道
ブルームバーグによると、リップルが11月に実施した5億ドルの株式売却で、投資家に3〜4年後に最低10%の年間リターン保証で未上場株式を売却する権利を提供していた。企業価値は400億ドルと評価されている。
05:35
ブラックロックもステーキング商品提供へ、イーサリアム現物ETFで
世界最大の資産運用会社ブラックロックがステーキング機能を備えたイーサリアムETFの登録届出書をSECに提出した。グレースケールやフィデリティなど他の発行体も仮想通貨ETFにステーキング機能を追加している。
12/08 月曜日
16:57
マクロン仏大統領、米仮想通貨規制緩和に警鐘 「金融不安定化のリスク」と指摘
フランスのマクロン大統領が米国のステーブルコイン規制緩和について警告を発し、金融不安定化のリスクを指摘。欧州中央銀行に金融政策の見直しを求め、欧州の金融主権維持を主張。ステーブルコイン市場は3000億ドル超に急拡大。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧