INTMAXのアフリカ展開を支援 Kepple Africa VentureがRyodan Systemsに出資
INTMAXのアフリカ展開を支援
アフリカ全土のスタートアップに投資する株式会社Kepple Africa Venturesは26日、イーサリアムのレイヤー2プロジェクト「INTMAX Stateless zkRollup」や暗号資産(仮想通貨)ウォレット「INTMAX Wallet」を開発するRyodan Systems AGへの投資を発表した。
同時に、INTMAXエコシステムのアフリカ市場への進出を加速する戦略的提携を結んだことを明かした。
2018年の創業以来、Kepple Africa Venturesはアフリカのスタートアップに対し、総額約100億円以上を投じ、130社以上の企業に出資している。特にWeb3領域の企業への投資は20社を超える。
一方、INTMAXの創設者二人(日置玲於奈氏、藤本真衣氏)は、ナイジェリア市場の可能性に着目し、ウォレットのローンチに先立ち、現地で数か月を過ごし、コンファレンスでの発表を通じ、INTMAXの知名度向上に努めた。
INTMAXによると、Web3業界の重要人物であるShodipo Ayomideの参画、ナイジェリア人メンバー10名の採用、そしてアフリカのWeb3関連スタートアップとの連携を通じて、ナイジェリアでの地位は、急速に強化されている。
アフリカ発の送金・決済インフラを世界に拡げる
Kepple Africa Venturesは、INTMAXのナイジェリアにおける成功を支援するため、現地で構築したスタートアップとのネットワークを活用。市場戦略の提供、トップ人材の紹介、INTMAXとシナジーを生み出すWeb3スタートアップとの提携推進など、投資先企業のみならずアフリカのエコシステム全体が技術的に進歩することを目指している。
アフリカでは、基本的な生活インフラが未整備であることが、新しい技術のユースケースを生み出す大きなチャンスです。INTMAXとともに新規事業を推進し、成長させることで、アフリカ発の送金・決済インフラを世界中に広めたいと考えています。
ナイジェリアは、仮想通貨保有者が非常に多く、自国通貨の価値下落や複雑な為替体系に直面している国民が、資産価値の安定を求めてステーブルコインに好感するなど、大衆レベルに浸透しつつある。
INTMAXとは
INTMAXは、zkRollupを活用し、イーサリアムの暗号技術をベースとした新しい社会インフラの構築を目指すプロジェクト。スイスを拠点とするRyodan Systems AGが開発を主導する。
同社のプロダクト「INTMAX Wallet」は、生体認証や複数者計算(MPC)などの先進技術を用いて、ハードウェアウォレットに匹敵する安全性を提供する。INTMAX Stateless zkRollupは、ゼロに近いガスコストとデータ主権の両立を可能とし、トランザクションコストを大幅に削減し、非常に安価な送金手段の提供を目指す。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します