「イーサリアム現物ETF承認なら最初の1年で6兆円超の資金が流入する可能性」SCB銀が分析

イーサリアム現物ETFを分析

英大手銀行のスタンダードチャータード銀行(SCB)は18日、米国でイーサリアム(ETH)の現物ETFが承認されれば最初の1年間に最大450億ドル(約6.7兆円)の資金が流入する可能性があるとの見方を示した。同行からレポートを入手した海外メディアが報じた。

SCBは現在も5月23日までに米証券取引委員会(SEC)がイーサリアム現物ETFを承認する可能性が高いとみている。最大450億ドルの資金が現物ETFへ流入することなどで、イーサリアムの価格は2024年末までに8,000ドル(約119万円)に到達しうるとも予測した。

一方、SCBのFX・暗号資産(仮想通貨)リサーチ部門のトップGeoffrey Kendrick氏のコメントを入手した「The Block」によれば、同氏はイーサリアムの現物ETFが5月に承認されることは「私の見解」と説明している。そして、この見方には全員が一致しているわけではないとも述べていることから、今回のレポートはKendrick氏が自ら書いた可能性がある。

Kendrick氏は今年1月にも、イーサリアムの現物ETFが5月に承認されると予想。その際、SECがこれまでの法的措置でイーサリアムを有価証券として分類していないことや、すでにCME取引所にイーサリアムの先物が上場していることを承認の根拠としていた。

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今回はさらに、ロンドン証券取引所が最近ビットコイン(BTC)とイーサリアムのETN(上場投資証券)の申請受付を今年2Q(4月から6月)に開始すると発表したことで、米SECによる5月承認の可能性が高まったと述べている。資金流入の予想はビットコインの現物ETFを参考にしたと説明した。

なお、イーサリアムの現物ETFを巡っては他社の有識者から、5月に承認される可能性は低いとする見方も複数上がっている。Kendrick氏はそういった考えがあることを認識しているが5月に承認されうると現在でも考えているとした。

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また、イーサリアムの価格予想についてKendrick氏は、25年末までであれば、1万4,000ドル(約208万円)がターゲットになるとの見方も示している。

ETFとは

「Exchange Traded Fund」の略。金融商品取引所に上場している投資信託を指し、仮想通貨に限らず幅広い金融商品が取引されている。

▶️仮想通貨用語集

ビットコインについて

SCBは18日、ビットコインについてもレポートを提供した。ビットコインの価格については現在、24年末までに15万ドル(約2,230万円)の水準まで上昇すると予想している。

また、現物ETFの資金流入が堅調かつ/または外貨準備管理者がビットコインを今年買い始めれば、2025年には25万ドル(約3,720万円)に到達する可能性があるとの見方も示した。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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