意見割れ 来年以降の見解も
英大手銀行のスタンダードチャータード銀行(SCB)は、SECが5月にイーサリアム現物ETFを承認する可能性が高いと予想している。米投資銀行TDコーウェンの弱気な見解とは対照的だった。
SCBの外為・デジタル資産リサーチ責任者であるジェフリー・ケンドリック氏は火曜日のレポートで、「米国のイーサリアム現物ETFの申請中案件は、最初の最終期限である5月23日に承認されると予想している」、「ETH価格がビットコイン現物ETF承認までのBTC価格のパフォーマンスと同様のパフォーマンスを示した場合、ETHはその時までに4,000ドルもの高値で取引される可能性がある」とした。
ケンドリック氏は、SECがこれまで暗号企業に対してとってきた法的措置においてETHを有価証券として分類していないことや、すでにCME取引所にETHの先物が上場したことを承認の根拠としている。
さらに、グレースケールもまたETH投資信託を現物ETFに転換しようとしていることから、仮にそれが非承認されれば、GBTCが非承認された後の訴訟で敗訴になったことを、米SECは2度と繰り返したくないだろうと見ている。
一方、米投資銀行TDコーウェンは弱気な判断を示し、米国の政治環境を背景に承認が2025年後半から2026年初頭になるのではないかと予測した。
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なお、先週SECはブラックロックや、グレースケールの申請に対して判断を延期した。