パラダイムやポリゴン創設者、zk証明開発企業Succinct Labsに83億円出資
zk技術へ投資増
暗号資産(仮想通貨)VCの大手パラダイムや、ポリゴンの共同創設者らはゼロ知識(zk)証明に特化したスタートアップ「Succinct Labs」に投資したことがわかった。
資金調達額は、83億円(5,500万ドル)で、他にも、Robot Ventures、Bankless Venture、Geometry、ZK Validatorが調達ラウンドに参加した。
zk証明(正体を明かさずに証明すること)は近年、ブロックチェーンにおいてプライバシー保護での活用だけでなく、イーサリアムなどのレイヤー2技術としても採用されつつある。
Succinct Labsは開発者が容易にzk証明の利用へアクセスできるようツールを開発。利用する言語はWeb2で汎用性の高い「Rust」。開発者は、zk仮想マシン「SP1」をもとに、既存のライブラリを再利用してRustで書くことができ、開発時間の短縮と保守性の向上を実現できるという。
同社は今回プレスリリースで「zk証明は、ブロックチェーンのスケーリング、相互運用性、プライバシーにとって最も重要な技術の1つだが、今日のほとんどの開発者にとっては複雑すぎる」と指摘した。
zk技術関連のスタートアップへの出資事例は最近もあった。zk活用のイーサリアムVM環境の相互運用(ブリッジ)ソリューションを提供するPolyhedra(ポリヘドラ)が先週、Polychain Capitalなどの大手から30億円(2,000万ドル)を調達した。
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また、強気相場に転じることをきっかけに、業界全体の資金調達件数及び調達額が堅調に増えている。 The Block Researchによると、2月には「ブロックチェーン分野におけるベンチャー企業の資金調達がわずかに急増し、177件の資金調達案件で約8.5億ドル(およそ1,300億円)が投資された」という。
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