ソラナのNFTインフラMetaplex、新たなNFT標準「Core」ローンチ
次世代のソラナNFT標準
暗号資産(仮想通貨)ソラナブロックチェーンでNFT開発ツールを提供する「Metaplex」は、ソラナ上の新たなNFT標準となる「Core」の立ち上げを発表した。
デジタル資産所有の未来へようこそ! Metaplexは、Solana上のNFTの次世代標準であるCoreを発表できることを誇りに思います。 Coreは現在、Devnetで稼働しています。
Metaplexプロトコルの開発と成長をサポートするMetaplex Foundation(以下、MFと表記)によると、Coreは、他のソラナNFT標準と比べて、オンチェーン資産の鋳造コストとネットワークにかかる負荷を85%以上改善する。
MFディレクターのステファン・ヘス氏は、Coreは、最初にソラナNFT標準を導入した2021年初頭から現在まで学んだことの集大成であり、ソラナ上のデジタル資産の概念を一から見直すものだと語った。
NFTとは
NFTとは、「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ゲーム内アイテムやアート作品、各種証明書など幅広く技術が活用されている。
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Coreの強み
CoreはNFTに特化して構築されているため、すべての主要データを一つのオンチェーン・アカウントに保存することが可能となった。この単一アカウント設計により、オンチェーンのプログラミングとアプリ開発の複雑さが軽減される。
また、ネットワーク上のデジタル資産取引が軽量化されスループットが向上するため、ソラナネットワークのパフォーマンスの改善、および全体的なコスト削減にもつながる。
例えば、従来のトークンメタデータ標準では、NFTの鋳造コストは0.0220SOL(約635円)かかるのに対し、Core標準では、0.0037SOL(約106円)で済むとMFは説明した。
さらにNFTコレクション管理が強化され、ロイヤリティやプラグインなどのコレクションレベルの設定を簡単に、そして単一のトランザクションで行うことが可能になったことで、管理コストとトランザクション手数料が削減される。
柔軟なプラグイン
MFは、Coreのイノベーションの鍵は、柔軟性の高いプラグイン・システムにあると述べている。組み込まれたステーキングから、資産ベースのポイントシステムまで、Coreのプラグイン・アーキテクチャによって、幅広い分野における機能のカスタマイズが可能になった。
さらにCoreにはBurn-to-mint(バーンしてミントする)など高度な機能の設定もあり、1回のトランザクションで最大70個のNFTをバーンすることが可能になるという。(トークンメタデータ標準は3~4個)
また、Coreは、Metaplex開発者プラットフォームにサポートされているため、一連のSDKおよびユーティリティプログラムとシームレスに統合できるように設定されている。
Coreの導入
Metaplexは25日にCoreのオープンソースコードをリリースして、devnetで展開。メインネットへの展開は4月初旬に予定されているという。その時点でCandy Machine、DAS、Umi、Ammanなどのサポートが利用可能になる見込みだ。
MFによると、ソラナのマーケットプレイスTensorはCore NFTの取引をサポート。インフラプロバイダーのTritonやExtrnodeもサポートを開始し、開発者にインデックス作成ソリューションを提供する。
主要ソラナプロジェクトのSniper、Solflare、Mallow、Truffle、dReaderなども、Coreのサポートを追加する予定だという。
分散化をサポート
MFはCoreのローンチと同時に、過去の手数料を含むすべてのプロトコル手数料の50%を、ネイティブトークンであるMPLXに変換し、Metaplex DAOの基金に寄付すると発表した。今後発生する手数料も同様に扱われる。
MPLXは2022年9月にソラナでローンチされ、Metaplexを使用したクリエーターにエアドロップされた経緯がある。
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