HashKey Capitalの動きから見る、香港ビットコインETF実現への兆し

HashKey Capitalの動き

香港証券先物委員会(SFC)がデジタル資産運用大手のHashKey Capitalに対するライセンス条件を拡張し、これまで機関投資家に限定されていたサービスを個人投資家へも広げることを認可した。

この変更により、HashKey Capitalは、仮想資産投資商品を一般の個人投資家に提供する道を開いた。なお、実現にはSFCからの商品認可が必要となる。

また、HashKey Capitalは4月6日にBosera Internationalとの戦略的パートナーシップを公表した。このライセンスアップグレードと提携を通じて、ビットコイン現物ETF(上場投資信託)を含む革新的なファンド商品を市場に投入し、個人投資家に新たな投資機会を提供することが期待されている。

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香港でビットコインETF実現か

一方で、香港証券先物委員会(SFC)は、ビットコインETFの初の一群を、4月15日にも承認する計画であることが報じられている。この予定に先立ち、SFCは10日に公認ファンド会社のリストを更新し、Harvest InternationalとChina Asset Managementを含めた。これは、これらの大手資産運用会社が初めて香港の仮想資産市場に参入し、ビットコイン現物ETFを含む関連ファンドを一般公開する権利を得たことを示している。

テンセントニュースが複数の情報源から得た情報によると、Boshi FundとValue Partners Financial、Harvest InternationalとChina Asset Managementの4社が、ETFの提供企業と見込まれる。

ただし、SFCが4月10日に更新したリストには、Boshi FundとValue Partners Financialは含まれておらず、これら2社はそれぞれHashKey Capital等の協力を通じて、資産管理要件を満たしている。

ビットコイン現物ETFがSFCによって承認された後、香港証券取引所での上場までには約24日が予定されている。内訳は、承認後の最初の2週間が上場手続きの準備期間となり、その後の約10日間で最終調整や投資家への情報提供が行われる。

金融アナリストによると、香港のビットコイン現物ETFは、米国におけるブラックロックのビットコインETF「IBIT」(運用資産額は185億ドル)と比べて、およそ10分の1の規模になる可能性がある。今年1月に香港で初めてビットコイン現物ETFを申請したハーベスト・インターナショナルのファンドが20億ドル規模に達すると予想されている。

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