米ブロック社1Q決算発表、DCAでビットコインを毎月購入へ

ビットコイン製品による利益を投資へ

ツイッター(現X)の共同創業者ジャック・ドーシー氏が率いる金融テクノロジー企業ブロック社は3日、2024年第1四半期(1~3月)の決算報告を発表した。

ビットコイン関連の製品やサービスから得られる総利益の10%でビットコインを購入するという計画についても説明している。社内およびビットコイン市場で前向きな展開が多くあったことが背景だと述べた。

これは、2024年を通して毎月、ドルコスト平均法を用いてビットコインを購入するプログラムであり、ビットコイン製品から得られる粗利益の10%をビットコインの購入に投資するものだ。

定期的に投資を行うことで、市場のタイミングという課題を回避し、リスクを抑えながら長期的な投資ポジションを最適化する戦略だと説明した。

ブロック社は第1四半期に、前年同期比22%増の20億9,000万ドル(約3,200億円)の売上総利益を上げた。また、純利益は約4.7億ドル(約719億円)となった。

ビットコイン販売による粗利益は8,000万ドル(約122億円)である。ユーザーに販売されたビットコインの総額は27億3,000万ドル(約4,180億円)であり、ビットコインの粗利益は収益の3%だった形だ。

ブロック社の株価は先週、コンプライアンス違反で米連邦検察当局から捜査を受けているとの報道により3%以上下落。その後、決算発表を受けて一時76ドルまで上昇したが、現在は69ドル付近で推移している。

ブロック社は、ビットコインを財務資産として購入した企業の一つでもあり、第1四半期終了時点で5億7,300万ドル(877億円)相当をバランスシートに保有している。

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店舗が売り上げをビットコインに変換できる機能も

ブロック社は4月、決済サービスSquareを利用する店舗などが、売上の最大10%をビットコインに自動変換できるようにする「Bitcoin Conversions」機能を導入した。

Squareのプラットフォームは、ユーザーとして400万以上の店舗など小売事業者を擁しており、2023年は2,090億ドル(約32兆円)の決済を処理している。2024年1Qには500億ドル(約7.7兆円)を処理しており、これは前年同期比7%増加していた。

また、3月にはビットコイン向けのセルフカストディウォレット「Bitkey」の出荷も開始している。ユーザーが秘密鍵やシードフレーズなどを管理する手間を削減するウォレットだ。

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セルフカストディ型のウォレットとは

取引所などではなく、通常秘密鍵を自分で管理して資産を保有するために使用するウォレットのこと。「自己ホスト型」や「自己管理型」などと呼ばれることもある。

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その他に、ブロック社はマイニング業界分散化を目指してビットコインマイニング用の集積回路(ASIC)の開発も行っている。

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