はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Block社(Square)、ビットコイン採掘産業の分散化に向けて高性能チップを開発完了

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

高性能チップの開発完了

決済サービスのSquareとして知られる米Block, Inc.(旧Square)は23日、ビットコインマイニング用の最新性能チップの開発を完了したと発表した。

現在、Block社はこのチップを使用した独自のビットコインマイニングシステムの開発を進めており、チップの完成を受けて、世界的な大手半導体メーカーと協力し、フォトマスク(回路)の製造過程に入る予定である。

Block社は2021年後半に、ビットコインマイニングマシンの供給元の多様化とハッシュレートの分散化のために、独自のチップとマイニングシステムの開発計画をスタートしていた。

Block社は、スタンドアローン・マイニング・チップと完全なマイニング・システムの提供を計画している。スタンドアローン・チップとは、単体でビットコインマイニングの全機能を担うことができるチップのこと。通常のマイニング装置が複数のチップを組み合わせるのに対し、このチップは単独で使用することが可能でカスタム性が高い。

Block社による単独機能型チップの提供は、マイニング業界における技術革新を促進し、新たな使用例(ユースケース)の開発を推進する。マイニング産業の多様性が強化され、マイニングの分散化に貢献することを目指している。

関連:ドーシー氏のブロック社、ビットコイン採掘ソリューションの開発状況を報告

マイニングの分散化とは

ビットコイン採掘産業の主な課題は、特定のビットコイン採掘チップ(特定用途向け集積回路、ASIC)の製造と供給について、数少ない支配的な企業に集中していること。

現在、ビットコイン採掘マシン市場では5ナノメートル技術が一般的だが、より先進的な3ナノメートル技術を提供できる企業は世界で一握りだ。

Block社は長年にわたりASICの設計に関わっており、SquareのPOSソリューション用のASICも製造してきた。この豊富な技術と経験を活用し、独自のチップと採掘システムを提供する。

この技術はオープンソース化され、サードパーティが同社のハードウェアおよびソフトウェアソリューションをさらなる開発に使用できるようにする計画だ。ビットコインネットワークの分散化、透明性、および回復力の向上を図ることを目指している。

マイニング・ソフトウェアは、採掘機内のハードウェアとサブシステム(ASIC、ファン、電源)の動作と相互作用を制御し、採掘施設内のマイニング・プールや採掘機管理システムなどの外部サービスとの通信も担う。出典:Block社

2023年には、Block社は3ナノメートルのビットコインマイニングASICを確保するためにIntelと契約を締結した。

関連:ジャック・ドーシー氏、ビットコインマイニング分散化を推進する「OCEAN」に投資

Block社(旧Square)について

Block社(旧Square)は、ジャック・ドーシー氏によって2009年に共同設立されたモバイル決済会社。2021年12月には、分散型テクノロジーや仮想通貨への関与を強化するため、企業名をSquareからBlockへと変更した。

ドーシー氏は、ソーシャルメディアプラットフォームTwitter(現X)の共同設立者でもあり、テクノロジー業界での影響力が広く認知されている。

2023年第4四半期のBlock社の決算報告によると、同社の決済アプリCashAppでのビットコインの売上は合計25.2億ドルに達し、前年同期比で37%の増加を記録した。ビットコイン売上から6600万ドルの利益を上げ、前年同期比で90%増加した。

関連:ビットコイン売上増益、米ブロック社3Q決算 株価大幅高

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/26 金曜日
18:02
Aave、ブランド資産移管案を否決 DAOガバナンスの課題浮き彫りに
Aaveのブランド資産移管提案が26日のSnapshot投票で否決。反対55%、棄権41%、賛成わずか3.5%。CoW Swap手数料問題が発端となった所有権紛争は、DeFiガバナンスの構造的課題を浮き彫りに。
18:00
仮想通貨の税制改正大綱、押さえておくべき重要ポイントを専門家が徹底解説|Gtax寄稿
税制改正大綱で、暗号資産(仮想通貨)税制の大幅見直しが示されました。分離課税・3年間の繰越控除が導入される一方、対象となる「特定暗号資産」や取引形態には制限も。現物取引とデリバティブ取引の損益通算、ステーキング報酬の扱い、NFTの課税方式など、今後の制度設計を見据えて準備すべきことを公認会計士・税理士が詳しく解説します。
16:00
リトアニア、仮想通貨ライセンス義務化へ 申請低迷
リトアニア中央銀行が仮想通貨事業者にMiCAライセンス取得を義務化。2025年12月31日以降、無許可運営には罰金や最長4年の禁錮刑。370社以上が登録するも申請はわずか30社で全体の1割未満。同国はEU内でMiCAゲートウェイとしての地位確立を目指す。
15:05
仮想通貨投資への期待高まる、税制改正で約5割が投資拡大を検討=ビットバンク調査
ビットバンクが発表した2025年仮想通貨投資実態調査によると、2026年の市場期待として「税制改正」が34.3%で最多。税制が20%の申告分離課税に変更された場合、約5割が投資拡大意向を示した。知識不足が投資の障壁だが心理的ハードルは低下傾向。
14:01
ユニスワップ重大提案が圧倒的に可決 1億UNIバーンと手数料スイッチ起動へ
ユニスワップのUNIfication提案が賛成票1億2500万票超で可決。国庫から1億UNIをバーンし、プロトコル手数料を起動。取引量増加が供給減少に直結するデフレ型モデルへ転換。
14:00
ステーブルコインとは|市場規模・取引量・主要銘柄と規制の行方
ステーブルコインとは、価格が安定するよう設計されたデジタル通貨。本記事では仕組み・種類(USDT/USDC/JPYC等)・市場規模・リスク・将来性・国内での買い方まで、初心者にもわかりやすく解説します。
13:50
フィリピン当局、未登録取引所への取り締まり強化 コインベースなどアクセス遮断
フィリピン規制当局が無登録の海外仮想通貨取引所50社へのインターネットアクセス遮断を命じた。コインベースやジェミニも対象になっている。
13:20
ST市場効率化目指す、SBI新生銀行ら6社が新たな決済実証を開始 預金のトークン化で
SBI証券、大和証券、SBI新生銀行ら6社がトークン化預金DCJPYを利用したセキュリティトークンのDVP決済の実証に関する協業を開始した。
13:00
イオレ、仮想通貨レンディング「らくらくちょコイン」の事前予約開始
東証グロース上場のイオレが暗号資産レンディング「らくらくちょコイン」の事前予約を開始。年利8%〜、約1万円から利用可能。2026年1月下旬の正式リリースを予定し、事前登録者には4月まで13%の特別料率を適用する。
12:50
クシム、社名を「HODL 1」に変更 Web3・仮想通貨トレジャリー事業へ転換
東証スタンダード市場上場のクシムが社名を「HODL 1」に変更すると発表した。Web3・仮想通貨トレジャリー事業を中核とする企業へ転換。
12:25
国内衣料上場企業ANAP、15億円で109BTC追加購入
衣料品販売のANAPホールディングスが15億円で仮想通貨ビットコインを追加購入し、総保有量が1346BTCに達したと発表した。
11:37
中国環境省、環境管理にブロックチェーンなど先端技術を導入
中国生態環境部が12月25日、ブロックチェーン、AI、ビッグデータを環境管理に統合する方針を発表。全国炭素排出権取引市場ではデータ改ざん防止に既に活用。中国は仮想通貨を規制する一方、ブロックチェーン技術応用は国家レベルで積極推進。
10:36
パンテラ専門家の2026年仮想通貨12大予測 DAT企業統合や量子パニックなど
パンテラ・キャピタルのジェイ・ユー氏が2026年の仮想通貨業界12大予測を発表。AI技術の浸透、DAT企業の統合、トークン化ゴールドのRWA主役化、ステーブルコイン決済の拡大、量子コンピューターによるBTC懸念など、注目のトレンドを解説。
10:02
2025年仮想通貨デリバティブ市場レポート、取引高1300兆円突破=コイングラス
コイングラスが2025年の仮想通貨デリバティブ市場に関するレポートを公開。ETFやDAT企業などへの機関投資家による投資が加速したと分析している。
08:54
ビットコインの買い方をやさしく解説|初心者の不安を解消【図解】
ビットコインは500円から購入可能。スマホと本人確認書類があれば最短当日から取引開始できます。口座開設の手順、おすすめ取引所の比較、初心者が押さえるべき投資の心構えまで図解でわかりやすく解説。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧