アバランチ上でRWAのトークン化ファンドをローンチ、「Re」が再保険業界の透明性向上へ

再保険ファンドをトークン化

暗号資産（仮想通貨）アバランチ（AVAX）のブロックチェーン上で稼働するスマートコントラクトプロトコル「Re」のプロジェクトは14日、再保険（RWA：現実資産）のトークン化したファンドをローンチしたことを発表した。

ブロックチェーンを活用して再保険業界の透明性を向上させ、オンチェーン決済を促進していくことがファンドの目的。1兆ドル（約156兆円）の市場規模があるとされる再保険に、より多くの人々がアクセスできるように取り組んでいくと説明している。

RWAとは

「Real World Asset」の略。ブロックチェーン上でトークン化されるRWAには不動産、アート作品、トレーディングカード等の実物資産、株や債権等の有価証券などが含まれる。

今回の内容は、ReやアバランチのXアカウント、Reの Karn Saroya CEOのLinkedInアカウント、CoinDeskなどで分割されて情報が公開されている。最も詳しく伝えているのがCoinDeskで、ReやアバランチのXアカウントはそれをリポストしてファンドのローンチを伝えた。

公式ウェブサイトによるとReは、純粋リスクのためのグローバルなトランザクションレイヤー。純粋リスクとは、火災などの、損害・損失のみをもたらすリスクのことである。

Reのプロジェクトは、現実世界のリスクを支援することによって投資家が保険料にアクセスできるように取り組んでいる。目指しているのは、分散型の保険市場の創設だ。

再保険とは、損害の補償の責任を分担するために、契約済みの保険を保険会社同士らで再契約すること。つまり、今回ローンチされたのは、再保険を引き受けることによりリターンを得ることを目指すファンドのことである。ファンドの支払保険金総額をいかに受取保険料総額の範囲内にとどめるかが重要だ。

最初の投資家には、仮想通貨保険企業のNexus Mutual、アバランチのRWA関連ファンドのVistaらが参加。ほかにも米国の適格投資家や、Reで本人確認手続きをした米国外の投資家も参加できるという。

ファンドが目指す年間利回りは最大23%。最初は不動産や運送などの控えめな保険を対象にしていくと、Saroya氏はCoinDeskに説明した。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します