シリーズAで15億円調達
住宅ローンの貸付・トークン化プラットフォーム「Homium」は16日、暗号資産(仮想通貨)アバランチ(AVAX)のチェーン上でトークン化住宅資産によるローンを立ち上げたと発表した。
また、Sorenson Impact Groupとアバランチのエコシステムファンド「Blizzard」が主導するシリーズAラウンドで1,000万ドル(約15億円)を資金調達している。この資金は、プラットフォームと融資事業のさらなる開発に用いる見込みだ。
Homiumの共有資産増加分住宅ローンを使うと、住宅所有者は住宅の値上がり分を担保にしてお金を借りることができるようになる。なお「共有」という言葉は、住宅価格の上昇による利益を、住宅所有者と住宅購入資金の貸し手(または投資家)が共有することに由来している。
住宅ローン企業Guild Mortgageは、Homiumのプラットフォームを通じてコロラド州など米国の複数の州で、共有資産増加分住宅ローンを提供していく。
Guild Mortgageのキャピタル・マーケッツ担当責任者を務めるデビッド・バッタニー氏は、次のようにコメントした。
Homiumが将来の住宅事情に重要な役割を果たすと信じている。
借り手にとっては、月々の支払額が大幅に減り、ポケットに多くのお金が残り、財務状況が改善され、住宅を所有し続けることができる。
Homiumのトミー・マーセインCEOは、次のように説明している。
Homiumは機関投資家にとって価値のある、新しい資産クラスを構築する。他の資産クラスとは動きが相関しない、インフレ保護型リターンを彼らに提供可能だ。
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共有資産増加分住宅ローン(SAM)とは
英語でShared appreciation mortgage loans。一般に、住宅の価値が上昇した場合に、住宅購入資金の貸し手と、住宅購入者との間で利益を共有するローン。住宅購入者は、住宅の価値上昇分の一部を貸し手に支払う(共有する)。その見返りに、貸し手は通常の住宅ローンよりも低い金利を提供する。
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ホームエクイティ信用枠(HELOC)をトークン化
Homiumによると、住宅所有者は、利子や毎月の支払いを支払う代わりに、住宅価格の値上がり分の一部を資本として活用し、住宅の改善、債務整理その他に充てることが可能となる。
また、投資家も、ローンの資金プールの価格上昇を追跡するトークン化資産を受け取ることができる。
Homiumは、ホームエクイティ信用枠(HELOC)をトークン化している格好だ。このHELOCは、一戸建て住宅を担保として住宅所有者が追加の資金調達を行うための、2番目の住宅ローンによって裏付けられている。
トークン化されたHELOCは、分散台帳技術に基づいて発行されるものの、仮想通貨ではない。米証券取引委員会(SEC)規則に準拠した債券となっている。
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