ビットコイン反落、CPI鈍化もFRBが年内1回の利下げを示唆
CPI好結果もFOMCで失望売り
暗号資産(仮想通貨)ビットコインは12日夜発表の米5月CPIの弱いデータを受け、一時7万ドル手前まで急騰していたが、13日早朝のFOMCでの今年の利下げ回数に関する予想を受け売られ再び68,000ドル台に落ち込んだ。
仮想通貨市場
伝統金融市場
- NYダウ:38,712 -0.09%
- ナスダック:17,608 +1.5%
- 日経平均(12日):38,876 -0.6%
- 米ドル/円:156.6 -0.03%
5月総合CPI:ゼロ上昇
昨夜発表の米5月総合CPI(消費者物価指数)は前年比3.3%上昇し、エコノミスト予想の3.4%上昇を下回った。
また、前月比ベースでは0%の上昇の結果となった。4月と5月の物価上昇ペースは連続して減速してきた。
- 総合 前月比:結果+0.0%% 前回+0.3% 予想+0.1%
- 総合 前年比:結果+3.3% 前回+3.4% 予想+3.4%
- コア 前月比:結果+0.2% 前回+0.3% 予想+0.3%
- コア 前年比:結果+3.4% 前回+3.6% 予想+3.5%
今回のCPI結果を受け、年内2回の利下げへの期待は再び高まり、早ければ9月に利下げが実施される確率を強めた。
米FOMC:利下げ「年内1回のみ」
13日早朝開かれたFOMC(米連邦公開市場委員会)は、7会合連続として政策金利の据え置きを決めたが、発表されたFOMC参加者の政策金利見通し(ドットプロット)では、2024年の利下げ回数がわずか1回(1回あたりの引き下げ幅は0.25%)と示唆され、25年には4回の利下げが予想されている。今年3月のFOMCでは年内の3回の利下げと予想されていた。
パウエル議長は記者会見で「インフレ率が持続的に2%に向かっているという確信を得られるまで、利下げすることは適切ではない」とタカ派的な発言をした。
一方、「直近のインフレ指標は今年の早い時期より良好な内容で、われわれのインフレ目標に向けて緩慢なる一段の進展が見られている」とも発言した。
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