ビットコインの相場分析
暗号資産(仮想通貨)取引所Bitfinexのアナリストは、ビットコインの最高値更新は今年の4Q(10月から12月)頃になるのではないかとの見方を示した。分析を入手した「The Block」が7日に報じた。
アナリストは今回、過去の半減期後の価格推移や市場のデータをベースにして強気サイクルのピークを予測。その上で、現在のサイクルでは最低でも1BTC=12万ドル(約1,880万円)まで上昇する可能性があるとも述べている。
昨日までは上昇基調にあったビットコインの価格は、本記事執筆時点で69,000ドル(1,080万円)台で推移。昨日発表の米雇用統計が市場予想を上回るなどして、前日比2%下落している(CoinGecko参照)。
Bitfinexのアナリストは今回、過去のデータによると、ビットコイン価格は半減期から数カ月後に最高値を更新する傾向が強いと指摘した。ビットコインが4度目の半減期を迎えたのは今年4月。この点から、最高値更新は24年4Q頃になるとの見方を示している。
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また、過去の半減期の傾向の他に、アナリストは「MVRV比率」というデータを引用。この指標は、ビットコインの時価総額と実現資本(Realized Cap)の比率を測定するものだ。
MVRV比率は、ビットコインの価値が過大評価されているか、過小評価されているかを判断する際に活用。強気相場の天井圏と弱気相場の底値圏を示す指標の1つである。
アナリストは、ビットコインが最高値を更新するには、まだMVRV比率が低いとの見方を示した。CryptoQuantが提供するMVRV比率のデータは以下の通り(青線・左軸)。アナリストが、最高値更新のタイミングの目安にしているMVRV比率は3.2以上だという。
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価格予想
米国のビットコイン現物ETFへの資金流入が増加したり、ビットコイン価格が上昇傾向になったりしたことから、最近では価格予想の分析も増えていた。
例えば、英金融大手スタンダードチャータード銀行(SCB)でFX・デジタル資産のリサーチチームを率いるジェフリー・ケンドリック氏は6日に、ビットコイン価格は24年末までに15万ドル(約2,350万円)、25年末までに20万ドル(約3,130万円)まで上昇する可能性があるとの見方を改めて示している。
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SCBを名指ししているわけではないが、Bitfinexのアナリストは、現サイクルにおける12万ドル以上の価格予想は過大評価していると指摘。仮想通貨投資の資金はビットコインから、今後取引開始が予定されるイーサリアム現物ETFやアルトコインなどに移っていくだろうと分析した。
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