コナミ、NFTソリューション「リセラ」を開放 アバランチ採用でWeb3機能を拡充
NFT提供ソリューション「リセラ」
株式会社コナミデジタルエンタテインメントは20日、昨年9月に発表したKONAMIのNFT提供ソリューション「リセラ」を外部に開放し、さまざまな企業や団体がNFTを発行できるようになったと発表した。
同社は、ブロックチェーンとして「Avalanche(アバランチ)」を採用していることも明らかにした。
「リセラ」は、サービス開発者と利用ユーザーの双方にとって利便性の高い機能を追求したNFT提供ソリューションであり、新規のWeb3サービス開発に適しているだけでなく、既存のWeb2サービスのWeb3化にも相性が良い設計となっている。
「リセラ」は以下の機能を提供する:
- NFTの設計、発行、販売
- NFTマーケットプレイスの設置
- 日本円での取引が可能
◆企業向け機能:
◆ユーザー向け機能:
コナミデジタルエンタテインメントは「リセラ」の機能を開放することにより、ゲーム分野に限定せず、あらゆるコンシューマービジネスにおいてWeb3関連の技術を安心して利用できる環境づくりを推進するとしている。
「リセラ」の設計には、今後のWeb3(分散型インターネット)の社会実装に対する備えが組み込まれており、ファンに新しい体験を提供する取り組みも進めている。具体的には、以下のような新しいユーザー体験が想定されている:
- ゲーム内のNFTがイベントのチケットやショップの利用権としても利用可能になる
- イベントのチケットNFTがゲーム内でキャラクターとして利用可能になる
- NFTがサービスを超えて相互利用できるための企業間のアライアンスが生まれ、ユーザー体験が拡張される
「リセラ」の開放やNFTの相互利用、Ava Labsとの業務提携に関する詳細は、「IVS2024 KYOTO」(7月4日~6日開催)のステージで発表される予定である。また、7月5日には京都市内でサイドイベントを開催し、自民党デジタル社会推進本部Web3PT座長の平将明衆議院議員、京都府デジタル戦略政策部の西村敏弘氏とのパネルディスカッションや来場者とのネットワーキングも行われる予定だ。
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アバランチを採用
「リセラ」では、Ava Labsが提供する「Avalancheサブネット」を活用することで、ユーザーにガス代が発生せず、安定的な処理速度を実現するサービスを提供する方針だ。
Avalanche(アバランチ)は、高度な分散性および高速トランザクションを特徴とするプラットフォームであり、世界の金融やゲーム業界での採用事例が増加していることから、エンタープライズ水準のブロックチェーンとして評価されている。Avalancheサブネットはプライベート型またはパブリック型のどちらでも対応可能で、ユースケースに合わせてカスタマイズ可能なサービスを提供する。
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