ポリマーケットの予測市場が活況、米大統領選に大注目
米大統領選の予想
分散型の予測市場「Polymarket」で、今年の米大統領選の予想が活況を呈している。
以下の「Dune」のデータによると、先月の出来高は1.1億ドル(約177億円)超。リサーチサービスなどを提供する金融大手Bernsteinのアナリストは「Polymarketは今年の大統領選における世界最大規模の予測市場であり、合計2億ドル超の資金が流入している」と説明している。
米大統領選挙が行われるのは、今年の11月。現地時間6月27日には、バイデン大統領とトランプ前大統領の討論会が行われ、大きな注目を集めた。Polymarketの1日ごとの出来高をみると、翌日の28日が特に多い。
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Polymarketの現時点での予測に基づくと、次期大統領になる可能性が最も高いのはトランプ氏。バイデン氏は討論会で精彩を欠いて苦戦したとの見方が非常に多く、民主党の候補者にふさわしくないとの指摘も上がった。
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トランプ氏は最近、暗号資産(仮想通貨)を支持するような言動が多く、仮想通貨やブロックチェーン領域からも、今年の大統領選は特に注目を集めている。
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Polymarketについて
Polymarketはポリゴンのブロックチェーン上で稼働している予測市場。Bernsteinのアナリストは「Polymarketは、ブロックチェーン技術が政治の賭け市場に透明性や効率性をもたらした代表例だ」と評価している。
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また、最も称賛すべきことは、ブロックチェーンにおけるユーザー体験を簡素化している点だと指摘。そして「Polymarketは中央集権のデータベース上で稼働しているかのようだ」と述べた。
Bernsteinのアナリストは「Polymarketのようなプラットフォームは、ブロックチェーンの技術や政治に対する重要性を広めるのに役立つだろう」と主張。これから選挙が近づくにつれて、有権者の認識やメディアの報道において重要な役割を果たす可能性があると示唆している。
ポリゴンとは
イーサリアムのスケーラビリティ問題に取り組むプロジェクト。「Polygon PoS」や「Polygon zkEVM」など複数のソリューションを開発し、大手企業らに採用される事例が続いている。
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