バイナンス、トンコイン(TON)の成長性を評価:テレグラム連携と機能性に注目

バイナンスに新規上場

大手暗号資産取引所バイナンスは9日、トンコイン(TON)がテレグラムとの統合や堅牢な設計を背景に、成長の可能性が高いとするブログ記事を公開した。

バイナンスは日本時間の8日より新たにTONの取り扱いを開始しており、この記事はそれに関連する内容だ。TONはバイナンスへの上場が発表されてから数時間以内に、5.4ドルから6.4ドルへと約18%上昇した。

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TONは、大手メッセージングアプリ テレグラムが開発を始めた分散型ブロックチェーン「The Open Network(TON)」のネイティブトークンであり、現在はオープンソースコミュニティによって維持・開発が進められている。

テレグラムのエコシステム内で、NFT(非代替性トークン)の購入やゲーム内決済など、様々な用途に利用されている。

TONの機能や用途を分析

バイナンスはTONの機能として、ネットワークを「シャード」と呼ばれる相互接続された小さなブロックチェーンに分割する「シャーディング」により、1秒あたり数百万件のトランザクションを処理できることを強調した。

また、様々なブロックチェーンやdApps(分散型アプリ)との相互運用性、高速トランザクション、分散化されている点も指摘している。

さらに、TONのユースケースとして、次のような特徴があると説明した。

TONは相互運用可能なアーキテクチャで構築されており、ユーザーは様々なサービスやdAppsを開発できる。

コミュニティ主導のプロジェクトであり、TONエコシステムで提供されるサービスの数は増加している。主な用途には、仮想通貨ウォレット、決済サービス、ブロックチェーンブリッジ、分散型取引所などが含まれる。

TONは7月、ビットコインをTONに送金し、TON上のDEX(分散型取引所)で活用することを可能にするブリッジ「TON Teleport BTC」を発表した。年内のリリースが予定されている。

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ブリッジとは

異なるネットワーク間でトークンの移動等を実現することで、相互運用を可能にする仕組みや技術を指す。

▶️仮想通貨用語集

ユーザーベースが拡大中

TONは急速にユーザー数を増やしている。4月末時点でのアドレス数は約1,600万だったが、現在は4,800万以上と、数か月で3倍程度に増加した。

この背景には、4月に1,100万TONをテレグラムのユーザーに報酬として付与するインセンティブプログラムや、テザー社との提携強化がある。さらに、「タップして稼ぐ(tap-to-earn)」ゲームも人気を呼んでいる。

CoinMarketCapによると、現在TONの時価総額は162億ドル(2.4兆円)で、全ての仮想通貨の中で8位にランクインしている。なお、6位はUSDコイン、7位はXRPである。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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