仮想通貨イーサリアム、含み益の割合が23年11月以降最低水準に
イーサリアムを分析
暗号資産(仮想通貨)イーサリアムの循環供給量の内、利益が出ている割合は85.66%まで減少していることがわかった。「The Block」が20日に報じた。
この割合は23年11月以降の最低水準。7月23日には94%超に達していたが、そこから減少基調にある。
この記事は20日に公開されているがニュースレターから抜粋したもので、85.66%に減少したのは、金融市場が急落していた今月6日時点のこと。The Blockのグラフは6日以降の数字が今は更新されていない。
本記事執筆時点のイーサリアムの価格は1カ月前と比較し、25%超下落している。94%超に達していた先月23日は、米国でイーサリアムの現物ETFがローンチされた日。そこから含み益のイーサリアムが減少してきていることになる。
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イーサリアムの現況
なお、イーサリアム価格の年初来の騰落率は現在プラス10%超。一方、含み益の割合は年初来から約3ポイント減少している。
このことからThe Blockは「6日時点で循環しているイーサリアムは、大部分が24年2Q(4月から6月)以降に入手・購入されたものの可能性がある。この時イーサリアムは4,000ドル(約58万円)を超えて最高値を更新することに失敗した時期だった」とコメントした。
イーサリアムについては、米国で現物ETFがローンチされて以降、相場全体よりも価格変動が大きくなりやすくなっていることも報告されている。
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最近の購入者が多いのか
一方でThe Blockは、含み益の割合が23年11月以降で最低水準にあるといっても、大半のイーサリアム所有者が年初来で必ずしも純損失の状態にあるとは限らないと述べた。
その理由については、年初来では価格が上昇しており、今年初めにイーサリアムを入手した人は含み益だからだと説明。他にも、昨年の価格がより低い時に入手した所有者もいるとした。
その上で、6日時点の含み益の割合は、2024年の高値でイーサリアムを入手した最近の購入者が含み損の状態にある可能性があることを示しているとまとめている。
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