マウントゴックス、1000億円相当のビットコインを取引所に送付 弁済が進行中か
13,265BTCの移動
21日午前、マウントゴックス(Mt. Gox)の管財人が弁済に向けて、新たに13,265BTC(約1,100億円)を移動させたことが確認された。
このうち12,000BTC(約1,000億円)は既に、海外の暗号資産(仮想通貨)取引所ビットスタンプのアドレスに入金されたと、データ分析・追跡プロバイダーの「ルックオンチェーン」が報告している。
なお、マウントゴックスと推定されるアドレスは現在も46,164BTC(約4,000億円)を保有している。
関連:マウントゴックス ビットコイン弁済の経過報告「17,000人超の債権者に実施」
弁済の進行状況
2014年に経営破綻したマウントゴックスは、7月5日に10年越しの債権者への返済を開始した。当初、債権者に引き渡される予定だったビットコインの総額は140,000BTCにのぼる。
マウントゴックスは7月中に、合計95,523BTC(約6,140億円)をビットゴー、ビットスタンプ、クラーケン、SBI VCトレード、ビットバンクといった一部指定暗号資産交換業者に送金していた(ルックオンチェーン調べ)。
8月1日にマウントゴックスの管財人は、「すでに17,000人を超える再生債権者に対し、ビットコインおよびビットコインキャッシュでの弁済が行われた」ことを公表。同日までの弁済は、7月5日、16日、24日、31日の計4回にわたり実施されたという。
2014年にマウントゴックスが破綻した際、ビットコイン価格は600ドル(約92,000円)前後で取引されていた。しかし、現在では1BTCあたり約1,000万円に達しており、市場では大量のビットコインが売却される可能性に対する懸念もある。
しかし、Redditの投票によると、参加者467人のうち約56%に当たる260人が、弁済を受けた後もビットコインを保有し続ける意向を示していた。
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します