景気後退懸念で日米株やビットコイン続落、国内IEOブリリアントクリプト(BRIL)は前日比36%高
マクロ経済と金融市場
連休明け3日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比626ドル(1.5%)安の40,936ドル、ハイテク株中心に構成されるナスダック指数は577ポイント(3.2%)の17,136で取引を終えた。
これを受け、東京株式市場の日経平均株価(前引け)は前日比1280円(3.3%)安と大幅下落。半導体関連銘柄を中心に売られている。
米半導体大手のエヌビディア(NVDA)の株価が前日比9.5%暴落し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の関連銘柄を中心に幅広い銘柄へと波及した。
リセッション(景気後退)懸念が強まる中、先日の決算発表における3Qの売上高見通しが市場の期待する水準まで届かなかったほか、ブルームバーグが報じたところによれば、米司法省が反トラスト法(独占禁止法)違反を巡り法的拘束力のある文書の提出命令をエヌビディアなどに出したことも投資家心理を悪化させた。
株式相場を牽引してきたエヌビディアが失速するようだと、これまでの高騰で歴史的高値圏にあるS&P500やナスダック指数が調整局面入りするおそれがあり、そうなれば日本の日経平均株価やビットコイン(BTC)など暗号資産(仮想通貨)市場への影響は避けられないだろう。
今週金曜日には米雇用統計の発表があるほか、今月18,19日には米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、このままリスクオフに傾く可能性が懸念される。
米国株の暗号資産(仮想通貨)関連銘柄は、米主要株指数に連動するようにビットコイン(BTC)が下落したことに伴い全面安に。コインベースが前日比7.7%安、マイクロストラテジーが7.6%安、マラソンデジタルが8.6%安と大きく値下がりして取引を終えた。
仮想通貨市況
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比4.3%安の1BTC=56,658ドルに。
coingalssの先物のロスカット(強制清算)データを見る限り、フラッシュクラッシュの発生した8月5日の1/7程度の水準に留まっている。戻り高値65,000ドルに向かうリバウンド局面で積まれたロングポジションの連鎖的なロスカットリスクは依然残されているか。
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アルトコイン相場
今年6月に国内6例目のIEO(Initial Exchange Offering)としてコインチェックへ上場したブリリアンクリプトトークン(BRIL)が、スペイン語圏大手の暗号資産(仮想通貨)取引所Bit2Meに上場することが発表された。
BRILトークンは、上場企業の株式会社コロプラの100%子会社である株式会社Brilliantcryptoが発行する暗号資産であり、ブロックチェーンゲーム「Brilliantcrypto」内で使用することができるユーティリティ・トークン。
「Proof of Gaming」という新しいモデルを導入した持続可能なPlay to Earnゲームの実現を目指す。「Brilliantcrypto」の認知を広め、NFT(非代替性トークン)のデジタル宝石の価値を世界中に広げていくため、鉱山の採掘やスカラー制度を機能させるべく所得水準の低い南米や東南アジアの国々を中心とした展開を試みているようだ。
BRILは公募価格の21.6円を割り込み13円台まで下落していたが、このニュースを受け前日比35%高の18.6円で推移している。
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