ビットコイン続伸、オンチェーンデータは需給好転を示唆
マクロ経済と金融市場
19日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比522ドル(1.26%)高の42,025ドル、ナスダック指数は440ポイント(2.5%)高の18,013で取引を終えた。
東京株式市場では、日経平均株価(前引け)は、前日比780円(2.1%)高の37,935円となった。
仮想通貨市況
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は、前日比4.0%高の1BTC=63,100ドルに。
200日移動平均線63,953ドルや戻り高値65,000ドルのレジスタンスライン(上値抵抗線)をブレイクすれば、トレンド転換も見えてくるだろう。
FRB(米連邦準備制度)が4年ぶりとなる利下げのみならず、50ベーシスポイントの大幅利下げを決断したことにより、米国主要株価指数のS&P 500が過去最高値に達した。FRBのジェローム・パウエル議長は、このペースは例外的だと釘を刺した上で「米国経済は引き続き好調であり、景気後退リスクを抑えることにつながる」と主張した。
金融緩和局面は一般的にビットコインなどリスク資産の強気シグナルとして解釈されるが、その一方で、「インフレが高止まりする中での金融政策転換はインフレを加速させ、不況をさらに悪化させる」との指摘もある。リセッション(景気後退)懸念による米国株の下落リスクへの警戒感も根強い。
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オンチェーンアナリストWillyWoo氏の見解によれば、足元では強気相場が1週間ほど続く可能性を示唆しており、中期的にもビットコイン現物が買われていることから、需要と供給のバランスは弱気から強気に転じる可能性がある。
先物市場では、FOMC後に1.2億ドル相当のショートポジションのロスカット(強制清算)が発生した。過去のデータと比較すると限定的だ。
懸念材料としては、過去24時間でOI(未決済建玉)が急上昇している点も挙げられる。
OIは決済されていないデリバティブ契約の総数を示すもので、10億ドル相当の15,800 BTC(+8.72%)の増加は、ボラティリティ(価格変動性)の拡大要因となる。
季節性アノマリーでは、例年弱い傾向にある9月の相場が前月比プラスで終値を付けた場合、年末にかけて高騰する傾向にある。
2023年は8月に11.2%下落したものの、9月〜12月にかけて50%以上高騰している。
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