仮想通貨マイニング最大手Bitmain、投資家向けの新たな市場インデックスを発表

仮想通貨マイニング最大手Bitmain、投資家向けの新たなインデックスを発表
仮想通貨マイニング最大手企業Bitmainは投資家へ向けて新しい仮想通貨インデックス「Bitmain Crypto Index」を起ち上げた。ビットコインSVは時価総額上位10通貨のインデックスの対象外となっている。

Bitmainの新たなインデックス

仮想通貨マイニング最大手企業Bitmain(ビットメイン)は米11月30日、投資家へ向けて新しい仮想通貨インデックス「Bitmain Crypto Index」を起ち上げたと発表した。

Bitmainの公式サイト によると、同インデックスは仮想通貨のリアルタイム現物価格と、毎日一定の時間(=日本時間11:00AM)に一回更新される現物価格を提供する。

そして、時価総額上位10の通貨からなる「ビットメイン・ビック10インデックス、(BLC10)」も表示されている。

*価格は米ドル建て

出典:Bitmain

Bitmainは『ビットメイン・仮想通貨インデックス方法論』という説明書にて、このようにインデックスの有用性について紹介した。

このインデックスは、機関投資家と個人投資家に透明性と即時性を備え、方法論に基づいた世界で最も取引される仮想通貨の水準として開発された。

さらに、通貨の参考価格において、Binance、Bitfinex、GDAX、Bitstamp、Bittrex、Gemini、Huobi、Itbit、Kraken、OKEXとPoloniexを含む世界的大手取引所から導入していると明らかになった。

ハードフォークへの対応

Bitmainは、先日ビットコイン・キャッシュの分裂騒動こそインデックスの説明書では言及していないが、今後インデックスにリストしてある他の通貨でもハードフォークが行われる可能性を見越して、それに対するインデックスの計算方針を以下の様に明確にして。

出典:Bitmain

*インデックス上では新しく分岐した通貨を計算しリストする為には、分裂後10日目に以下の基準に沿って検討され十分な価値があるかどうかを決定する。(Bitmainからの引用)

  • 新しい通貨は最低2つ以上の取引所(上記の参考価格取引所のみ)で取引されている。
  • 新しい通貨はそれらの取引所で最低一日あたり200回以上の取引を米ドル建て(もしくは同値の組み合わせ)によって行われている
  • 米ドル建ての新しい通貨(もしくは同値の組み合わせ)の合計取引高は、米ドル建てのオリジナル通貨と米ドル建ての新しい通貨の両方の取引高合計の10%以上になければならない。
  • 米ドル建ての新しい通貨(もしくは同値の組み合わせ)の取引価格は、米ドル建てのオリジナル通貨と米ドル建ての新しい通貨の両方の合計価格の10%以上になければならない。

さらに、「以上の基準により十分な価値があると認められた場合は、分裂後15日目にBIOC(ビットメイン・インデックス運営委員)が計算しリストする過程を開始する。BIOCは新しい通貨をインデックスに上場させない裁定権を持つ」と記載されている。

なお、ビットコインABCに関しては、インデックスのティッカーシンボルはBCHと表示されており、しかもビットコインSV(BSV=時価総額9位)とUSDTが除かれていることから、ハードフォークする前からBitmain社と共同創設者ジハン・ウー氏がABC側の擁護派として取っていたスタンス、フォーク後のウー氏の発言が、仮想通貨全体相場に衝撃を与えた分裂騒動が終了した現在も新たなインデックスを通じて露呈していると注目される。

世界最大級の仮想通貨マイニング企業Bitmain社のジハン・ウー氏が日経CNBC主催のイベントに登壇し、BCHのハードフォーク関連と、人事異動やIPO申請などについて言及した。

ビットコインキャッシュの分裂騒動とハッシュ戦争に関する詳細はこちらを参照してください。

ビットコインSV派のCoinGeek社が同社ブログで正式にハッシュ戦争を終了すると発表し、プロトコルレベルでのリプレイプロテクション導入は2019年の第1四半期頃になるだろうと予想した。また仮想通貨ビットコインSV(BSV)はCoinMarketCapで時価総額7位にランクインした。
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