はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

ジハン・ウー氏インタビュー:仮想通貨ビットコインキャッシュハードフォーク後の現状

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットメイン社ジハン・ウー氏
日経CNBCが11月18日に開催した「Future of Money~マネーの未来を探る~」にて、Bitmainのジハン・ウー氏が、マイニングを中心に様々な技術面に関する見解を語った。またコインポストでもジハン氏のインタビューに成功、ハードフォークや人事異動の件など気になる点を伺った。

「マイニングから読み解く マネービジネスの将来像」

世界最大級の仮想通貨マイニング関連企業であるビットメインのCo-founderであるジハン・ウー氏が日経CNBCが主催した「Future of Money~マネーの未来を探る~」に出席し、マネービジネスの将来像について語った。

ビットコインキャッシュのハードフォークについて

ウー氏は、Bitcoin ABC派がクレイグ・ライト氏率いるSV派との対立によって、ビットコインキャッシュが先行き不透明になっている現状を受け止めている。

しかし、そのような中でも、ABC側のビットコインキャッシュはコミュニティを主体としたムーブメントである為、「今後は、さらに健全かつ大きく成功する」とビットコインキャッシュ(Bitcoin ABCチェーン)の成功への期待感を示した。

出典:CoinPost撮影

注目の香港取引所上場について

また、9月頃にビットメイン社が香港取引所にIPO(新規公開株)申請をしていたことが明らかになったことが話題となっており、パネルディスカッション内でウー氏は以下のように言及した。

法的な義務がある為、香港取引所と連絡をしていること以外は開示できない。

しかし、コミュニティー内外からの意見の違いはあっても、我々の株式上場が実現すれば、金融機関や投資家からの支援につながる上、(ビットメイン社だけではなく)仮想通貨業界に透明性と健全性をもたらす良いきっかけになると思う。

その他現状公開されている情報はこちらから。

BitmainがIPOを正式申請、財務詳細が公開|ビットコインキャッシュの高騰に影響か
世界最大の仮想通貨マイニング企業であるBitmainが香港証券取引所でIPOの申請を行なったことが明らかになった。その申請書の中で、Bitmainの財務詳細が公開され、着実な成長を遂げていることが示唆された。

BCHハッシュレート増加、堅牢性向上の戦略について

同氏は、BTCとBCHは「脆弱性のあるアルゴリズム」を10年間使い続けているという問題点についても指摘した。

またナカモト・サトシを自称するCraig Wright氏も、攻撃される可能性を示唆した点などからも、様々な脅威を防ぐことのできるセキュリティの仕組みを考え、PoWのセキュリティモデルを向上させる必要があるとしている。

また登壇後、CoinPost編集部でジハン・ウー氏のインタビューに成功し、ビットコインキャッシュのハードフォークの経緯や影響、最近話題となっていたウー氏の人事異動の真相、相場予想等を語ってもらった。

インタビュー内容

―ABCアップデートについてどのように考えているか

Bitcoin ABC側のアップデート内容は、複数の開発者チームが何度も話し合って決定した内容だ。

対照的にnChainやCoingeekが発表したBitcoin SVは唐突で、アップデート直前に発表された。

おそらく、故意に混乱をもたらし、力を得ることでネットワークを乗っ取る為にしたのだろう。

―ハードフォークへの経緯は

8月に(ビットコインキャッシュ)コミュニティー全体がタイに集合した時も、クレイグ・ライト氏は妥協を許さなかった。ブロックチェーンは任意で開発が行われる為、プロジェクトの分岐は仕方がなく、独自のチェーンを作ること自体は問題ない。

しかし、我々ビットコインキャッシュコミュニティーが、プロトコルのアップグレードを談義していた中、彼はハッシュレートで脅しをかけてきた - まるでテロリストのようだ。

この先ビットメインはどのようなスタンスを取るのか

ビットコインキャッシュは分散化されたコミュニティで、ビットメインはその一部だ。

一時期はアグレッシブな提案したが、コミュニティから反対された。しかし分散化されたコミュニティでは、良いアイデアでもそうでないアイデアでもコミュニティに提案される。

ブロックチェーンは多くの貢献者から様々なアイデアが考案されている技術だ。全てが正しい訳ではないが、そのような環境から良いアイデアが生まれやすくなる。

ウー氏の人事異動が話題となっているが

現在、ビットメイン社の子会社で全ての役員を異動して、子会社一つに対して役員一人という体制に変えている。

以前はコストが必要以上にかかっていた為、それを変えただけだ。

出典:CoinPost撮影

弱気相場が続いているが、強気市場はいつ来るのか

ビットコイン採掘ビジネスやマイニング機器の製造事業は非常に質的なビジネスだ。

仮想通貨市場は難しい。

多くの仮想通貨が価値を失っており、ピーク時から-90%以上価格が下がっている通貨もある。

イーサリアムのように非常に優秀なコミュニティーでさえも、多くの価値を失っている。

弱気市場は今後も続くかもしれないが、2年以上など長期間続くことはないのではないか。

CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれるLINE@。早くも登録者4,000名近くになりました。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

仮想通貨大手取引所Huobi、ビットコインABCを正式に『BCH』に任命|リプレイプロテクション実装で送金再開となるか
世界取引高No.3の大手仮想通貨取引所Huobiは、ビットコインキャッシュのハードフォーク後の分裂通貨であるABCバージョンを正式のビットキャッシュとしてみなし、既存の『BCH』ティッカーを継続させると公式で発表した。
マイニング大手Bitmainが保有していた550万ドル相当の仮想通貨ビットコインハッキング被害か|米裁判所に陪審裁判を申請
マイニング大手のBitmainがBinanceの口座で保有していた約6.2億円相当のビットコインが、ハッカーによって盗まれていたとする訴状文書が公開された。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11:00
週刊仮想通貨ニュース|ゲンスラーSEC委員長退任に高い関心
今週は、イーロン・マスク氏に対するドージコイン訴訟の取り下げ、国民民主党の玉木代表による仮想通貨減税要望、米SECゲーリー・ゲンスラー委員長の退任確定に関するニュースが最も関心を集めた。
11/23 土曜日
11:30
XRP・SOLOなど高騰、トランプ新政権でリップル技術採用への期待高まる
米SECのゲンスラー委員長が2025年1月に退任することが発表され、過去4年間の厳格な仮想通貨規制からの転換期待からXRPの価格が高騰している。
10:50
米仮想通貨業界団体、トランプ新政権に5つの優先事項を提案
米ブロックチェーン協会が次期トランプ政権に仮想通貨の取り組みにおける優先事項を提案した。SEC新体制など5つの項目を掲げている。
10:20
トランプ次期米大統領、仮想通貨支持派のベセント氏を財務長官に起用する方向
ドナルド・トランプ次期米大統領が、親仮想通貨のヘッジファンド経営者のスコット・ベセント氏を財務長官に起用する方向で最終調整に入っていることが、ブルームバーグなど複数のメディアの23日の報道で明らかになった。
08:40
独保険最大手アリアンツ、マイクロストラテジー転換社債の25%取得
ドイツ最大の保険会社アリアンツが、米マイクロストラテジーが発行した26億ドル規模の2031年満期転換社債の約25%を取得した。ビットコインを間接的に保有することになった。
07:55
L1アルトコイン、米大統領選後に価格が急上昇
仮想通貨を分析するCryptoQuantは、L1アルトコインの価格が米大統領選後に上昇していると報告。この価格上昇は、現物取引の出来高を伴っていると指摘している。
06:45
米マラソン、転換社債販売で1500億円を調達 5771BTCのビットコインを取得
ビットコインをさらに買い増し 米マイニング大手のMARA Holdings(マラソン)は23日、2030年満期のゼロクーポン転換社債10億ドル(1500億円)の発行を完了し、そ…
11/22 金曜日
20:30
XRPのETF承認はどうなる?市場価格への影響を分析
トランプ次期政権下でのXRP現物ETF承認の可能性を詳しく解説。SEC委員長交代や規制緩和への期待、市場への影響を専門家の見解とともに分析。ビットコイン、イーサリアムに続く承認タイミングと価格への影響を予測します。2025年のXRP市場展望を徹底解説。
15:00
仮想通貨XDC(XDC Network)の買い方と将来性は?
ハイブリッド型ブロックチェーンを採用する仮想通貨XDCの特徴や将来性を解説。SBIとの提携や買い方、リスクについても詳しく紹介します。
13:50
米SEC敗訴、連邦地裁がディーラー規則は無効と判断 「仮想通貨業界全体にとっての勝利」
米連邦地裁がSECのディーラー規則を無効と判断し、SECの敗訴が確定した。原告の米ブロックチェーン協会CEOは、この判決は仮想通貨業界全体の勝利であると表現。ディーラー規則は分散型金融に重大な影響を与える可能性が危惧されていた。
13:10
トレードの機会損失を最小限に、メタマスクがイーサリアムガス代込みスワップを新たに導入
仮想通貨イーサリアムの主要ウォレットMetaMaskは新機能「Gas Station」の導入を発表した。ガス代不足によってスワップが中断されることを防ぐものである。
11:26
チャールズ・シュワブ次期CEO、規制緩和で仮想通貨現物取引への参入示唆
米大手ブローカー、チャールズ・シュワブの次期CEOが、規制環境の変化があれば仮想通貨現物取引へ参入すると述べた。トランプ新政権に期待する格好だ。
10:10
仮想通貨擬人化BCG「コインムスメ」、板野友美がアンバサダー就任
タレントの板野友美氏がWeb3ゲーム「コインムスメ」のアンバサダーに就任。板野氏プロデュースのアイドルグループとのコラボユニットも結成する。
09:55
Suiブロックチェーン、稼働停止の原因や対策を公表
約2.5時間稼働を停止していた仮想通貨SUIのブロックチェーンが復旧。その後、原因や今後の対策を公表している。
08:20
マイクロストラテジー、ビットコイン追加購入のための30億ドル調達を完了
米マイクロストラテジーは21日に仮想通貨ビットコイン追加購入のための、2029年満期の無利息転換社債の募集を完了したと報告した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧