大手仮想通貨取引所OKEx|最大レバレッジ100倍の新デリバティブ商品「永久先物取引」を発表
- 世界最大級の仮想通貨取引所OKExが新デリバティブ商品を発表
- 世界最大級の仮想通貨取引所の一つであるOKExは、今月11日から最大100倍という高いレバレッジと半永久的なポジション保有を可能にする「Perpetual Swap」のサービス提供を開始すると発表。11月は記録的な月間下落率が見られたが、このような大手取引所の強気なニュースは貴重であると言える。
- Perpetual Swapとは
- 先物取引と類似したデリバティブ商品の一種で、人工的に現物と似たエクスポージャーを得ることができる。先物取引と異なる点は契約終了日が無い点で、決済期は毎日行われる為、ポジションを半永久的に保てる。
OKExが新商品「Perpetual Swap」を発表
12月3日、韓国ソウルで行われたNextGen Conferenceにて、マルタに拠点を置き、CoinMarketCap上で世界2位の出来高を誇る世界最大級の仮想通貨取引所の一つであるOKExが新しいデリバティブ商品Perpetual Swapの取引を開始することを発表した。
Perpetual Swapとは、ロングポジションを取り、仮想通貨価格の上昇に伴って利益を得られるだけでなく、ショートポジションを取って仮想通貨価格の下落でも利益を取ることもできる先物取引に似た取引方法だ。
OKExの新たなデリバティブ商品は下記のような特徴を持ち合わせながら、12月11日(来週火曜日)日本時間午前1時に取引が開始されることがプレスリリースにて明らかになっている。
- 満期日がなく、半永久的にポジションを取ることができる
- 現物取引に近い価格での取引
- 最大100倍までのレバレッジ取引
- 部分清算システムも使用可能
- 毎日決済が行われ、利益を迅速に確定できる
- 各契約の額面価格は100ドル(約11360円)
特筆すべきは100倍までのレバレッジ取引が可能であり、半永久的にポジションを取っていることができる点であり、仮想通貨取引所BitMEXとも似通っているとも一部では言及されている。
また取引手数料は、その取引量に応じて8つの段階に変動することが公式サイトで確認されている。
なお現時点でOKExが提供する予定のPerpetual Swapは仮想通貨ビットコイン(BTC)が対象となっているが、今後さらに対象となる仮想通貨銘柄が追加されるかは定かではない。
OKExの金融市場ディレクターを務めるLennix Lai氏は、今回の発表について以下のようにコメントしている。
Perpetual Swapのサービス開始は、OKExにとって重要な一歩である。
これは、ブロックチェーン技術、仮想通貨業界に完全な金融エコシステムを構築したいという目標に向け、私たちが注力し続けてきた結果と言えるだろう。この新規サービスで、投資家やトレーダーは、それぞれの取引やリスクヘッジ戦略に適した投資商品を選ぶことができるようになる。
と述べながら、高レバレッジが可能である利点とリスクもある点に関しては「リスクをコントロールする戦略」の必要性もLai氏は強調していた。
続く下落相場|整う仮想通貨の環境
仮想通貨価格は、今年に入ってから長い下落相場が続いており、特に先月11月にはビットコイン価格は6000ドル(約68万円)付近から一時期は3500ドル(約40万円)近くまで急落するなど、過去数年間でも稀に見る月間下落幅を記録した。
しかしそのような中でも、元トレーダーで現在はIT企業Kernel Technologies社のCEOを務めるJulien Guerrand氏は、今回のOKExのPerpetual Swap開始を「通貨と先物のコンビネーション」と称した。
仮想通貨価格がどうであれ、投資対象が増えたことで、弱気相場でも利益を上げることができる。
と述べ、今回の発表を朗報として捉えている。
。OKExのこのような「朗報」は下落相場が続くだけではなく、流動性の低下で今年既に3度に渡り上場通貨を廃止している取引所にとっては必要なポジティブなニュースだ。
その反面、プレス発表会では韓国の仮想通貨メディア企業、Bitgosuの共同設立者であるRyu Dang氏は上述したLai氏と同様にリスク戦略の必要性を説いた。
弱気相場は弱気相場。ダメージを最小限に抑え、ポートフォリオを分散するべきだ。
投資が可能な資産は数多くあるが、現実的に言おう。
仮想通貨はまだ幼少期にある。忍耐強く待とう。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します