CoinPostで今最も読まれています

大手仮想通貨取引所OKEx|最大レバレッジ100倍の新デリバティブ商品「永久先物取引」を発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

世界最大級の仮想通貨取引所OKExが新デリバティブ商品を発表
世界最大級の仮想通貨取引所の一つであるOKExは、今月11日から最大100倍という高いレバレッジと半永久的なポジション保有を可能にする「Perpetual Swap」のサービス提供を開始すると発表。11月は記録的な月間下落率が見られたが、このような大手取引所の強気なニュースは貴重であると言える。
Perpetual Swapとは
先物取引と類似したデリバティブ商品の一種で、人工的に現物と似たエクスポージャーを得ることができる。先物取引と異なる点は契約終了日が無い点で、決済期は毎日行われる為、ポジションを半永久的に保てる。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

OKExが新商品「Perpetual Swap」を発表

12月3日、韓国ソウルで行われたNextGen Conferenceにて、マルタに拠点を置き、CoinMarketCap上で世界2位の出来高を誇る世界最大級の仮想通貨取引所の一つであるOKExが新しいデリバティブ商品Perpetual Swapの取引を開始することを発表した。

Perpetual Swapとは、ロングポジションを取り、仮想通貨価格の上昇に伴って利益を得られるだけでなく、ショートポジションを取って仮想通貨価格の下落でも利益を取ることもできる先物取引に似た取引方法だ。

OKExの新たなデリバティブ商品は下記のような特徴を持ち合わせながら、12月11日(来週火曜日)日本時間午前1時に取引が開始されることがプレスリリースにて明らかになっている。

  • 満期日がなく、半永久的にポジションを取ることができる
  • 現物取引に近い価格での取引
  • 最大100倍までのレバレッジ取引
  • 部分清算システムも使用可能
  • 毎日決済が行われ、利益を迅速に確定できる
  • 各契約の額面価格は100ドル(約11360円)

特筆すべきは100倍までのレバレッジ取引が可能であり、半永久的にポジションを取っていることができる点であり、仮想通貨取引所BitMEXとも似通っているとも一部では言及されている。

また取引手数料は、その取引量に応じて8つの段階に変動することが公式サイトで確認されている。

出典:OKEx

なお現時点でOKExが提供する予定のPerpetual Swapは仮想通貨ビットコイン(BTC)が対象となっているが、今後さらに対象となる仮想通貨銘柄が追加されるかは定かではない。

OKExの金融市場ディレクターを務めるLennix Lai氏は、今回の発表について以下のようにコメントしている。

Perpetual Swapのサービス開始は、OKExにとって重要な一歩である。

これは、ブロックチェーン技術、仮想通貨業界に完全な金融エコシステムを構築したいという目標に向け、私たちが注力し続けてきた結果と言えるだろう。この新規サービスで、投資家やトレーダーは、それぞれの取引やリスクヘッジ戦略に適した投資商品を選ぶことができるようになる。

と述べながら、高レバレッジが可能である利点とリスクもある点に関しては「リスクをコントロールする戦略」の必要性もLai氏は強調していた。

続く下落相場|整う仮想通貨の環境

仮想通貨価格は、今年に入ってから長い下落相場が続いており、特に先月11月にはビットコイン価格は6000ドル(約68万円)付近から一時期は3500ドル(約40万円)近くまで急落するなど、過去数年間でも稀に見る月間下落幅を記録した。

しかしそのような中でも、元トレーダーで現在はIT企業Kernel Technologies社のCEOを務めるJulien Guerrand氏は、今回のOKExのPerpetual Swap開始を「通貨と先物のコンビネーション」と称した。

仮想通貨価格がどうであれ、投資対象が増えたことで、弱気相場でも利益を上げることができる。

と述べ、今回の発表を朗報として捉えている。

OKExのこのような「朗報」は下落相場が続くだけではなく、流動性の低下で今年既に3度に渡り上場通貨を廃止している取引所にとっては必要なポジティブなニュースだ。

その反面、プレス発表会では韓国の仮想通貨メディア企業、Bitgosuの共同設立者であるRyu Dang氏は上述したLai氏と同様にリスク戦略の必要性を説いた。

弱気相場は弱気相場。ダメージを最小限に抑え、ポートフォリオを分散するべきだ。

投資が可能な資産は数多くあるが、現実的に言おう。

仮想通貨はまだ幼少期にある。忍耐強く待とう。

CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者6,000名突破。

CoinPostの関連記事

ビットコイン7年ぶりの月間下落幅 年末目前に迫り専門家10人の価格予想を振り返る|仮想通貨市況
ビットコインはトレンドラインを割り、一時下落。下落要因が重なった10月の月間下落幅は7年ぶりの大きさになった。 年末まで1ヶ月を切った今、これまでの専門家予想が当たっているか振り返る。
仮想通貨取引所OKExでさらに取引ペア廃止:3度目の上場廃止、該当ペアは計38種類に及ぶ
OKExは、10月に引き続き今回で3度目となる取引のペア廃止を公表した。該当通貨は計38種に及ぶ模様だ。なお、今回の取引ペア廃止に至った理由として、OKExは「顧客へのより健全かつ優れた取引環境の提供のため、OKExのトークン取り扱いガイドラインに従い、流動性と取引量が低いいくつかの取引ペアを廃止した。」と公式のサポートページにて説明している。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/28 日曜日
11:30
ビットコイン相場は中期的には下降チャネル内での揉み合い続くか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン半減期を終え1000万円周辺で推移する相場をbitbankのアナリスト長谷川氏が分析。ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BTCの半減期完了に高い関心
今週は仮想通貨ビットコインが半減期を迎えたこと、QCP Capitalによる半減期後の相場分析、イーサリアムの証券性などを巡りConsensysが米SECを提訴したことに関する記事が最も関心を集めた。
04/27 土曜日
21:00
OKCoinJapan 5月にオプティミズム(OP)取扱い開始へ
OKCoinJapanが暗号資産(仮想通貨)オプティミズム(OP)の取扱いを開始へ。イーサリアムのレイヤー2ソリューションとして、その技術はCoinbaseが支援するBaseやバイナンスのopBNBの基盤に使用されている。OPのユースケースや今後の展望も言及。
17:20
機関投資家のDeFiリスク管理を強化、Fireblocksの新セキュリティ機能
FireblocksがDeFi製品にdApp ProtectionとTransaction Simulationを追加。リアルタイム脅威検知と安全なトランザクション実現で、機関投資家のオンチェーン活動をサポート。
13:00
BAYCで知られるYuga Labs、事業再編でチームメンバー削減 
Yuga Labsは、事業再編の一環としてチームメンバーの一部を削減した。「より小規模で機敏でクリプト・ネイティブなチーム」にする意向だ。
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
ビットコインRunesデビュー1週間、200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安で1ドル158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア