CoinPostで今最も読まれています

ビットコインなど仮想通貨相場リスクオフムード、中東情勢不安強まる

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

15日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比248.1ドル(0.65%)安、ナスダック指数は290ポイント(1.79%)安で取引を終えた。

早期利下げ期待の後退や中東情勢の悪化を背景にポジション調整の動きが進んだ。

米長期金利が上昇して株式市場の相対的な割高感が意識されているほか、中東情勢ではイスラエルがイランへ再報復を示唆する発言が伝わり、対立の先鋭化を警戒する相場の重しとなった。

これを受け、東京株式市場では日経平均株価(前引け)は前日比827.2円(2.11%)安と大幅安に。

米国株の暗号資産(仮想通貨)関連銘柄では、コインベースが前日比9.09%安の223.4ドル、マイクロストラテジーが9.71%安の1335.8ドルと続落した。

CoinPostアプリ(ヒートマップ機能)

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比2.73%安の1BTC=63,418ドルに。

BTC/USD日足

BTCは8日にかけて三角保ち合いを上抜け、半減期が迫るなか過去最高値更新を目指すかにも思われたが反落。結果的に騙し上げとなった。

中東情勢を巡る地政学的な緊張を受け、株や暗号資産(仮想通貨)相場がリスクオフに傾いた。急落局面では2日間で2400億円規模ものロスカット(強制清算)が生じている。

関連:ビットコイン急落後の週明け相場、2400億円相当の大規模ロスカットも

反発局面でも50SMA(50日移動平均線)およびブレイクラインのリターンムーブで弾かれ、弱気シグナルを示唆した。

ダウやナスダック株式指数でも天井シグナルが出ており、相場を牽引してきた半導体関連銘柄やハイテク株が売られた。VIX(恐怖)指数が急上昇するなど調整局面入りへの警戒感が強まっている。

ナスダック 週足チャート

イランやイスラエルの戦時内閣は共に全面戦争は回避する意向であると報じられているが、当面はヘッドラインに左右されやすく、予断を許さない相場が続きそうだ。

香港のETF承認

中国が特別行政自治区と位置付ける香港にて、ビットコインETF(上場投資信託)とイーサリアム現物ETFが承認された。

この意義は大きいと思われるが、その一方で中国本土での承認ではなく、中国マネーの資金流入については限定的と見る向きは強い。

ブルームバーグのETFアナリストであるエリック・バルチュナス氏は、「ポジティブなことは事実だが、米国のETF承認と比較するとインパクトに欠ける。250億ドルの資金流入予測は楽観的すぎるものであり、現実的には5億ドル集まれば良い方だろう。」と冷静な見解を示した。

香港のETF市場は500億ドル程度の規模であること、香港でETF申請を承認された3つの発行体はブラックロックやフィデリティと比べると小規模であること、公式には中国からの購入は依然できないこと、手数料が比較的高いこと、などを理由に挙げた。

関連:ビットコイン半減期とは?過去相場の価格変動から探る2024年の展望

関連:ビットコインの買い方|投資メリットやリスク、おすすめ取引所は?

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/10 日曜日
22:56
米国の現物ビットコインETFは過去最高の純流入、相場の先高観は維持を想定|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストが、米大統領選挙後に高騰したビットコイン(BTC)相場を分析。ビットコインETFの過去最高の流入増などから今後の展望を解説した。
13:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ ビットコインATH更新やミームコイン考察レポートなど
暗号資産(仮想通貨)の材料まとめ 前週比の騰落率(11/3〜11/9) ビットコイン(BTC):76,614ドル +10.8% イーサリアム(ETH):2,934ドル +16….
11:00
週刊仮想通貨ニュース|米大統領選後のBTC相場分析に高い関心
今週は、米大統領選に関連した仮想通貨ビットコインの相場分析、ドナルド・トランプ氏の大統領選勝利、同氏勝利後のビットコイン価格予想に関するニュースが最も関心を集めた。
11/09 土曜日
12:35
米ブロック社、ビットコインマイニング部門の資金強化 7~9月期決算報告
米ブロック社が7~9月期決算を発表。仮想通貨マイニング部門への投資を強化し、音楽配信TIDALなどの投資縮小を表明した。
11:05
米大統領選で人気を博した予測市場ポリマーケット、今後エアドロップの可能性
今回の米大統領選で注目を集めた分散型予測市場「ポリマーケット(Polymarket)」は今後ユーザーへトークンのエアドロップを実施する可能性が浮上した。トランプ新政権の規制緩和が期待されるか。
10:05
テザー社の新事業、70億円規模の中東原油取引に資金提供 
ステーブルコインUSDT提供のテザー社が中東での原油取引に約70億円の資金提供。貿易金融事業への参入で新たな収益源を開拓している。
08:20
バイナンス、GRASSやDRIFTの永久先物取引提供 価格高騰
大手仮想通貨取引所バイナンスは8日23時ごろ、3銘柄の新規永久先物取引を提供開始した。対象となったのは、GRASS、DRIFT、SWELL。
07:30
仮想通貨取引所ビットバンク、投資子会社を設立
仮想通貨取引所ビットバンクは、投資活動を行う完全子会社Bitbank Venturesを設立。マネーのインターネット化を促進して、日本と世界の架け橋になるとしている。
07:00
イーサリアム財団が財務開示、資産の8割をETHで保有
イーサリアム財団は8日、2024年10月31日時点の財務状況を公表した。財団の資産総額は約9億7000万ドルで、そのうち7億8870万ドルが仮想通貨、1億8150万ドルが非仮想通貨(現金など)だった。
06:30
FOMC利下げが追い風、ビットコインが初めて77000ドル超え
仮想通貨ビットコインは日本時間9日4時30分ごろに史上最高値を更新し、77,312ドル(約1,180万円)に到達した。
11/08 金曜日
18:00
仮想通貨取引所を利用できる年齢は?
2022年の法改正で18歳から利用できる暗号資産(仮想通貨)取引所が増加。未成年が安全に仮想通貨投資を始めるための基礎知識と注意点を解説します。
15:45
ソラナのリキッドステーキング大手Jito、10月のDeFi収益ランキングでトップに
ソラナの大手リキッドステーキングJitoは、10月に手数料として過去最高となる7,892万ドルの収益を上げ、LidoやUniswapなど分散型金融大手の収益を上回った。
13:30
イタリア、仮想通貨キャピタルゲインへの42%課税案を見直しか
イタリアの経済財務大臣がビットコインなど仮想通貨への増税案見直しを示唆。党内からも、戦略的な資産クラスになり得ると反対意見が上がっていた。
13:20
トランプ新政権、SEC委員長候補を物色 ロビンフッドCLOが有力に
アメリカの次期SEC委員長候補として、ロビンフッドのダン・ギャラガー氏や元SEC委員のポール・アトキンス氏が浮上し、トランプ政権下での規制緩和が期待されている。
10:35
イーサリアム、新テストネット「Mekong」をローンチ
仮想通貨イーサリアムは、次期大型アップグレードPectraのためのテストネットMekongをローンチ。イーサリアム財団がローンチの目的を説明している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧