TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

中東情勢緊迫化で株やビットコインなど急落、リスク回避の動き強まる

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

18日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比22ドル高、ナスダック指数は81.8ポイント(0.52%)安で取引を終えた。

一方、東京株式市場では、日経平均株価(前引け)は前日比1260.8円(3.31%)安と暴落した。

イスラエルの報復攻撃が懸念される中、イラン領内などでの爆発が伝わりリスク回避の動きが強まった。

その後、イスラエルがイランにミサイル攻撃を行ったとの米ABCニュースの報道が出ている。

中東情勢の緊迫化に伴い原油高が進めば、世界的なインフレ(物価高)が加速し、FRB(米連邦準備制度)の利下げはさらに遠のきかねない。自制を促してきた欧米諸国とイスラエルの関係性も懸念されるところで、イラン側が再報復に打って出れば中東戦争が勃発するおそれがある。

CoinPostアプリ(ヒートマップ機能)

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比2.5%安の1BTC=60,145ドルに。

BTC/USD日足

割り込んだ場合はロスカット(強制清算)の連鎖で大幅下落する可能性があり、その場合は53,000ドル(①)がサポートライン(下値支持線)として意識されやすい。FRB(米連邦準備制度)による利下げ期待の後退や米国の長期金利上昇もリスク資産に向かい風であり、ナスダックなど米株指数が崩壊した場合、今年6月頃までに1BTC=44,000ドル(②)まで下落するとの悲観シナリオも観測されている。

一方、足元では売られすぎシグナルも散見される。当面は不安定な状況が想定されるものの、今後中東情勢を巡る事態が終息に向かえば、ショートカバーを伴う急反発も想定され、ボラティリティ(価格変動性)に注意が必要な局面と言えそうだ。

ビットコインETFのフロー

Farside Investorsの算出した推定フロー値によれば、グレースケールの投資信託「ビットコイントラスト(GBTC)」売りが続く中、ビットコイン現物ETFへの資金フローは、市況感の悪化した12日以降5営業日連続で流出超過となっており、17日には1億6,500万ドル(254億円相当)の純流出が見られた。

銘柄ごとの純流入出(Farside)

ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)にはこれまで日間平均2.29億ドルが純流入してきたが、12日以降は75%減の平均5700万ドルに留まる。

ビットコインETFのトータルの純流入出(Farside )

CyclesFan氏は、底割れた場合、今年1月の安値である1BTC=48,924ドルまでの下落余地を予想した。

Rekt Capital氏によれば、前々回の2016年の半減期前のリトレースメント(調整局面)は直近高値から-38%の下落があり、前回の2020年には半減期直前に-19%の深さに達したという。20年3月には新型コロナウイルスの世界的パンデミックに伴うコロナ・ショックで金融相場全体が暴落するなど、荒れやすい相場となっていた。

同氏によると、ビットコイン暴落後の再蓄積フェーズは、数週間から5ヶ月程度要することがあるが、過去の傾向ではその後に放物線状の上昇トレンドに突入し、いずれも過去最高値を更新してきた。

ビットコイン(BTC)半減期が迫る中、マイナー(採掘業者)ウォレットのBTC残高の合計は、年初から12,100 BTC増加し、217,000 BTCに達したことがわかった。

これはマイナーが売却よりも蓄積を重視していることを意味しており、ランニングコストを賄うために半減期前の売りが加速した2016年や2020年とは対照的だという。

関連:ビットコイン半減期とは?過去相場の価格変動から探る2024年の展望

関連:ビットコインの買い方|投資メリットやリスク、おすすめ取引所は?

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。
07:50
テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
06:50
米上場のバイオ企業、ビットコイン財務戦略を採用
米上場のバイオ医薬品企業のHoth Therapeuticsは、最大100万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入を取締役会で承認した。
06:40
トランプ次期政権、史上初の仮想通貨特命官ポストを検討
トランプ次期大統領の移行チームは仮想通貨政策に特化した史上初の常勤のホワイトハウスポジションの設置を積極的に検討しているようだ。
06:20
マイクロストラテジー時価総額が米国トップ100に、ビットコイン史上最高値更新受け
仮想通貨ビットコイン続伸を受け、BTCを大量に保有する米マイクロストラテジー社の株価も続伸し、史上最高値となる504.7ドルに到達し米国で時価総額トップ100にランクインした。
11/20 水曜日
17:03
韓国の仮想通貨課税、2025年1月から導入見込み
韓国政府が2025年初頭から実施予定の仮想通貨課税について解説。免税限度額を250万ウォンから5000万ウォンへ大幅引き上げで、年間利益560万円未満は非課税に。取得価格不明時の代替計算方法導入など、投資家に配慮した新制度の詳細を紹介。11月下旬の法案可決を目指す。
14:00
BONK急騰、アップビットでウォンペア提供開始
韓国最大の仮想通貨取引所Upbitは20日にソラナ基盤の犬系ミームコイン「BONK」の新規上場を実施し、韓国ウォンの通貨ペアを新たに提供し始めた。
13:57
Ledger Stax・Flex完全ガイド|仮想通貨の高性能ハードウェアウォレットを徹底比較
10周年を迎えたLedgerの次世代ハードウェアウォレット「Stax」と「Flex」を詳しく解説。大画面タッチパネル搭載の最新モデルの特徴から、定番のNanoシリーズとの違いまで完全網羅。セキュリティと使いやすさを兼ね備えたウォレットの全貌を紹介しています。
13:20
マイクロストラテジー会長、マイクロソフト株主総会でビットコイン投資を提案へ
米マイクロストラテジー社のマイケル・セイラー会長が、マイクロソフト株主総会で3分間のビットコイン投資プレゼンを実施すると発表。ビットコイン投資は株主にとっても、株価を左右する重要な議題であり、総会で議論されるべきだと述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧