はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

25日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比375ドル(0.98%)安、ナスダック指数は100.9ポイント(0.64%)安で取引を終えた。

米国株の暗号資産(仮想通貨)関連銘柄はまちまち。マイクロストラテジー株が前日比1.9%安の1240ドルとなった一方、マイニング関連銘柄のライオットは前日比1.9%高の12.1ドルに。

CoinPostアプリ(ヒートマップ機能)

東京株式市場では、日経平均株価(前引け)は前日比151.8円(0.4%)高となった。

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比0.25%高の1BTC=64,453ドルに。

BTC/USD日足

相対力指数(RSI)は再び売られ過ぎ水準に近づいていることを示唆しているが、一方で50日移動平均(SMA)とトレンドラインの重なる67,000ドル付近(①)が短期的な上値抵抗線となり、ブレイクアウトに向けた勢い不足を露呈するや否や、米国時間にかけて売りが強まった。

このまま上値を重くした場合、再び下値支持線(②)を試しにいくおそれも考えられる。特に先日まで高騰していたアルトコイン市場からの資金抜けが顕著であり、投資家心理の悪化が広範に影響しているものと見られる。

Glassnodeの主任アナリストのジェームス・チェック氏は、「ビットコインの短期保有者のMVRV比率は1.0に再接近しており、これは含み損益が損益分岐点に達していることを意味する。」と指摘した。MVRV比率は、ビットコインの時価総額を実現資本(Realized Cap)で割って計算されるもので、強気相場の天井圏と弱気相場の底値圏を示す指標の1つ。

短期ホルダーのエントリー水準は推定58,000ドル〜59,000ドルの範囲にあり、この水準を下回ると(重心が上部にある)トップヘビーに陥り、パニック売りやロスカット(強制清算)を誘発しやすいとの見解を示した。

ここのところ軟調な暗号資産(仮想通貨)相場であるが、その背景には中東の地政学リスクをはじめ、1-3月期の個人消費支出(PCE)物価指数の伸びが加速しインフレ懸念が強まったこと、米商務省が25日に発表した米国の国内総生産(GDP)が第1四半期+1.6%と前回の+3.4%増か鈍化したことなどが挙げられる。

世界的なインフレ高止まりおよびFRB(米連邦準備制度)の利下げ期待の後退で米国株は調整局面入りを示唆しており、メタ(旧フェイスブック)やエヌビディアなどの主要銘柄が急落する場面も見られた。

5月頭に米連邦公開市場委員会(FOMC)およびパウエル議長会見が迫るなか、このタイミングで株やビットコインなどリスク性資産における積極的なポジションは取りにくいか。

リスク資産と逆相関傾向にある10年米国債利回りは4.73%に達し、昨年11月以来の最高水準となったことも逆風だ。

ビットコインETF動向は

なお、1月11日のローンチ以来71日間続いたブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)への純流入記録が4月24日に初めて途絶えるなど、支援材料に事欠いている。

同日、グレースケールのビットコイントラスト(GBTC)からは1.39億ドルが流出超過しており、全体では2.17億ドルの純流出となった。

Farside参照

これまでは1日あたり平均1.67億ドルの純流入があり、ビットコイン(BTC)相場を支えてきたことから、潮目の変化が注目される。

そのほかの注目点としては、香港で承認されたビットコイン現物ETFとイーサリアム現物ETFが挙げられる。

2021年5月に暗号資産(仮想通貨)取引を全面的に禁止した中国の方針は想定の範疇とはいえ、香港規制当局は今月30日のローンチ以降、中国本土の居住者はこれらの金融商品にアクセスできなくなることを明らかにした。

一方、香港での滞在許可証または永住許可を持っている中国本土居住者はこれに含まれないとの情報もある。

コインテレグラフが報じたところによれば、香港の暗号資産(仮想通貨)現物ETFの発行母体3社は、いずれも中国のオフショア資産運用会社であり、中国人民元で取引可能であることから、海外への富の移転で利用される可能性も指摘される。

関連:ビットコイン半減期とは?過去相場の価格変動から探る2024年の展望

関連:ビットコインの買い方|投資メリットやリスク、おすすめ取引所は?

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/02 木曜日
18:50
日本の暗号資産投資家67%が長期保有を選択ーBinance Japan調査
Binance Japanが実施した1,076名への調査で、日本の暗号資産投資家の67.1%が長期保有を選択していることが判明。収益性を最重視し、XRPが人気1位に。税制の影響で短期売買より長期投資が有利な日本独自の投資傾向を詳しく解説。
17:48
ブロックチェーンゲーム開発のDJT、魁 三国志大戦など2作品のサービス終了と事業転換を発表
double jump.tokyoが創業以来の主力事業だったブロックチェーンゲーム開発からの事業転換を表明した。新規流入が伸び悩んだ際に崩壊するトークン経済圏の限界が露呈する中、OASトークンを軸としたトレジャリー事業とN Suite事業に注力し、Web3の基盤整備企業への転身を目指す。
17:00
Baseトークンのエアドロップ対策をわかりやすく
コインベース支援のL2「Base」が独自トークン発行を検討。エアドロップの可能性、想定される配布条件、メタマスクでのブリッジ方法からDeFi活用まで解説。価格目安やリスク対策も網羅。
13:55
PUMPトークン30%急騰、アークインベストが「新クリエーター経済」と評価
米アークインベストがミームコイン発行プラットフォームPump.funを高く評価した。再導入されたストリーミング機能が「新たなクリエーター経済を構築」と指摘し、PUMPトークンは24時間で30%以上急騰した。
13:35
ポケモンカードなどのトークン化資産が次のビッグトレンドとなる可能性=バイナンス
仮想通貨取引所バイナンスがポケモンなどトレーディングカードのトークン化市場のポテンシャルを指摘する記事を公開した。新市場として注目を集める背景を解説している。
13:18
SBIホールディングス子会社のマイニング企業「SBI Crypto」から仮想通貨が不正流出
SBIホールディングス傘下のマイニング事業である「SBIクリプト」から約2100万ドル相当の仮想通貨が不正流出した。ブロックチェーン調査員が9月24日に疑わしい資金移動を報告し、北朝鮮による攻撃との類似点を指摘。SBIは連結業績への影響は軽微とコメント。
13:10
スウェーデン野党議員、ビットコイン準備金創設の動議を議会に提出
2名のスウェーデン民主党議員が国家によるビットコイン準備金創設を求める動議を議会に提出した。押収したビットコインを中央銀行に移管する予算中立的なアプローチを提案し、10月15日から財務委員会で審議される予定だ。
12:01
ビットコイン上昇で12万ドル台回復も視野、政府閉鎖の影響でETF承認プロセスは一時凍結へ
暗号資産(仮想通貨)ビットコインが12万ドル台回復を目指す中、米政府閉鎖でSECが仮想通貨ETF承認を一時凍結している。100件超の申請が停止し、10月の承認ラッシュは延期へ。一方でゴールドマン・サックスは世界株式に強気の見通しを示している。
11:10
今年最後の3ヶ月間、仮想通貨市場の好材料とリスクは? グレースケール分析
グレースケールは、これからビットコインなどの仮想通貨相場は最高値を更新する可能性があるとの見方を示した。25年4Qの展望を述べ、投資家が注意すべきリスクも指摘している。
11:03
SBIがグループ総合力で切り拓く金融新時代──ステーブルコインを武器に先陣を担うSBI VCトレードの戦略とは
SBI VCトレード代表取締役社長の近藤智彦氏への独占インタビュー。国内唯一のステーブルコイン取扱業者として、USDC、RLUSDの展開戦略や円建てステーブルコイン、ビットコイン・トレジャリー支援など、SBIグループの総合力を活かした取り組みを語る。
10:35
ステーブルコイン配ったら生活は変わるのか? コインベースが低所得者に180万円相当USDCを給付開始
ニューヨーク市で、18歳から30歳の低所得者160人にステーブルコインUSDCで5カ月間合計1万2000ドルを配布するコインベースの支援プログラムが始まった。
09:45
ビットコイン、価格上昇に有利な状況で16万ドルから20万ドルへ向かう可能性=CryptoQuant
CryptoQuantが最新レポートで、仮想通貨ビットコインが16万〜20万ドルに向かう可能性があると分析した。クジラとETFの需要拡大など、価格上昇を支える要因を解説している。
08:50
米共和党議員「政府による強力なビットコイン投資も必要」
ベギッチ下院議員がワシントンD.C.のカンファレンスで、国家バランスシートの多様化にビットコインが必要だと述べた。ルミス上院議員と共同提出した法案では、5年間で100万BTCを取得する計画が示されている。
08:10
サムザップ、ドージハッシュに250万ドル融資 Dogecoinマイニング能力拡大へ
米上場のサムザップ・メディアがドージハッシュ・テクノロジーズに250万ドルの融資を実行した。買収完了前の資金提供で500台以上のASICマイナー追加を支援し、年内に総数4000台超の稼働を目指す。
07:50
英当局、1兆円相当のビットコインを押収
ロンドン警視庁は、仮想通貨ビットコインに関連する大規模な詐欺を巡り、中国籍の被告に有罪判決が言い渡されたことを発表。今回の捜査では1兆円相当のビットコインが押収されている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧